【大学受験対策】関西大学の入試傾向と対策

オンライン予備校CLEAR受験ジムの大学受験コラムです。
こちらのコラムでは大学別の入試傾向と対策について記載をしています。

関西大学について

近畿地方の有名な私立大学「関関同立」の一つです。
もともとは江戸時代末期、藤沢東畡が開いた漢学塾「泊園書院」を大元としています。

それから明治時代に「関西法律学校」となり、1922年には旧制大学として「関西大学」が設立されました。
2020年時点で13学部16研究科を備える総合大学となっています。

キャンパス所在地

千里山キャンパス

《学部》
法学部・文学部・経済学部・商学部・社会学部・政策創造学部・外国語学部・システム理工学部・環境都市工学部
化学生命工学部

《アクセス》
阪急 関大前駅 徒歩5分

高槻キャンパス

《学部》
総合情報学部

《アクセス》
JR京都線 摂津富田駅もしくは高槻駅から高槻市営バス 関西大学駅 徒歩1分

高槻ミューズキャンパス

《学部》
社会安全学部

《アクセス》
JR京都線 高槻駅 徒歩7分
阪急 高槻市駅 徒歩10分

堺キャンパス

《学部》
人間健康学部

《アクセス》
南海電鉄 浅香山駅 徒歩1分

北陽キャンパス

《アクセス》
阪急京都線 上新庄駅 徒歩8分
阪急千里線 下新庄駅 徒歩13分
JRおおさか東線 JR淡路駅 徒歩15分

梅田キャンパス

《アクセス》
阪急 大阪梅田駅 徒歩5分
JR 大阪駅 徒歩8分
阪神 大阪梅田駅 徒歩11分
Osaka Metro御堂筋線 梅田駅 徒歩6分
      谷町線 東梅田駅 徒歩9分
      四つ橋線 西梅田駅 徒歩13分

南千里国際プラザ

《アクセス》
阪急千里線 南千里駅 徒歩5分

東京センター

《アクセス》
東京メトロ 大手町駅 直結

学部紹介

法学部

学科定員
法学政治715名

法律学と政治学の両方について知識を深め、どちらの分野においても基礎から段階的に学びを深めていくことが可能となっています。

一年次は日本国憲法、民法、政治学などの基礎科目を修得していきます。
二年次以降は法律学と政治学の両方の分野を同時に学んでいくことで、多角的に法学、政治学について思考できる人材を育成しています。

文学部

学科定員
総合人文770名

一年次は文学に関する基礎知識を幅広く学び、二年次以降は19の専修のどこかに所属して専門分野について探究を行っていきます。

・英米文学英語学専修
英米の文学や文化について学ぶ「英米文学研究」、音韻論・文法論・翻訳論・意味論などについて学ぶ「英語学研究」のどちらかを選んで学んでいきます。

・英米文化専修
英米を中心としている英語を使う範囲の文化について学びます。

・国語国文学専修
日本の文学について深く学ぶことから日本の芸術、文学の本質を学び、それぞれの時代背景を感じ取っていく。

・哲学倫理学専修
歴史的に受け継がれてきた哲学倫理を学ぶと同時に、近現代の環境、人権なども合わせて学んでいきます。

・比較宗教学専修
国際化時代に必要な宗教理解」というキーワードを中心にして世界のそれぞれの宗教を学んでいきます。
また、「宗教文化士」という認定資格にも挑戦することが可能となっています。

・芸術学美術史専修
芸術の本質について知識、理論、実証から追究していきます。

・フランス学専修
フランスの言語、文化、文学を学んでいきます。
フランス語学の講義、会話科目、文学作品の研究などを行っていきます。

・ドイツ学専修
ドイツの言語、文化、文学などを学ぶためにドイツの歴史や文化と共にドイツ語学を学んでいきます。

・日本史・文化遺産学専修
考古学や民俗学を通して、古代~近現代の日本史の中から好きな時代を選んで研究することが可能となっています。

・世界史専修
こちらは古代~近現代までで世界のそれぞれの地域の歴史の中から好きなテーマを選んで研究を行います。

・地理学・地域環境学専修
「地域環境」をキーワードとして人文地理学、自然地理学を幅広く学んでいきます。

・中国学専修
中国の言語、文化、文学、思想などを学習することで中国文化を深く研究していきます。

・教育文化専修
教育と人間形成についての関わりを学び、次世代の教育理論を構築する人材を育成していきます。

・初等教育学専修
小学校教員を育成します。基本科目、英語、特別支援など幅広い対応力を身につけていきます。

・心理学専修
身近に起こる心理的な問題を実践的に解決できるような人間理解を学んでいきます。

・情報文化学専修
「情報」「文化」をコンピューターに関する知識を利用することで、総合的に学ぶことができます。

・映像文化専修
映画を中心に映像メディア文化を学び、日本だけでなく、海外のものに対しても理解を深めていきます。

・文化共生学専修
日本だけでなく、アジア、ヨーロッパ、イスラム地域の文化を学ぶことで共生についての理解を深めます。

・アジア文化専修
アジア全地域にわたっての文化を総合的に学び、研究していきます。

社会学部

学科定員
社会650名

「人と人の関係」「家族・学校・企業や地域・国家といった集団と人の関係」「集団と集団間の関係」などの中から生じるさまざまな事象に学際的にアプローチしていきます。

実践的な学問が実施されており、統計処理、フィールドワークなども盛んに行われます。
2年秋学期以降はゼミのテーマによって6つの専攻に分かれます。
・現代社会学専攻分野
・データ社会学専攻分野
・フィールド社会学専攻分野
・フィールド文化学専攻分野
・メディア・コミュニケーション学専攻分野
・社会心理学専攻分野

の中から卒業要件を満たすためのテーマを選んでいきます。

経済学部

学科定員
経済726名

一年次に経済学の基礎を学び、二年次以降は7つの専修に分かれて学びます。

・経済理論専修
生産者、消費者の行動をそれぞれ分析し、市場経済を探究します。

・金融、会計専修
金融、財務、会計などのシステムを理解し、実証することで把握していく研究を行います。

・公共経済専修
財政、環境、医療などの問題や課題に対して公共政策として解決していく方法を研究していきます。

・歴史、社会専修
それぞれの国の経済社会を歴史的な観点から分析し、現在起こっている問題の解決方法を探究します。

・産業・企業経済専修
経済、産業、生産など企業経済や企業活動などについて学び、生産と消費の関係から経済学を追究していきます。

・国際経済専修
世界の諸地域の経済を学び、国際社会の側面から考察していきます。

・統計、情報処理専修
経済に関する数値、データを処理分析することで経済活動に何が起こっているのか、何が必要なのかを追究していきます。

商学部

学科定員
726名

一年次、二年次はビジネス学、経済学などの基礎科目を履修し三年次以降は5つの専修に分かれて専門性を高めていきます。

・流通専修
生産から消費をつなぐ流通のシステムを理解すると同時にそれを行う企業活動の知識を身に着けていきます。

・ファイナンス専修
金融機関の構造、システムを学ぶことで資金運用やリスクについて理解を深めていきます。

・国際ビジネス専修
国際経済、ビジネス、貿易などを総合的に学びます。

・マネジメント専修
企業活動における運営管理、労務、戦略などを学び、実践的な企業経営について学習します。

・会計専修
財務、会計、簿記などを学び企業の経営に関する理論を学びます。

社会学部

学科定員
社会792名

社会学の基礎を学んだのちは4つの専攻に分かれて専門性を高めます。

・社会学専攻
都市や民族、福祉など社会全般に関わることを学び、多角的な面から社会学を追及していきます。

・心理学専攻
「性格やストレス、心の病にかかわる臨床心理」「対人関係や集団行動にかかわる社会心理」「職業、消費、広告などにかかわる産業心理」「知覚や認知にかかわる実験心理」「人間の心や行動を測る心理測定」という5つのテーマから人間の深層心理を学んでいきます。

・メディア専攻
現代社会におけるメディアの在り方、本質を考えて将来にあるべき姿について学習していきます。

・社会システムデザイン専攻
幅広い科目を学ぶことで現代社会における課題について解決する方法を構築していける人材を育成しています。

政策創造学部

学科定員
政策
国際アジア法政策
350名

政策学科では4つの専修から専門性を高めていきます。

・国際政治経済専修
国際政治、国際経済の現状と課題を正しくとらえて分析し、国際社会の共生を考えていく人材を育てています。

・政治、政策専修
法と政治、社会生活などをそれぞれに学び、関係性を分析することで新しい公共政策を考えていきます。

・地域、行政専修
地域社会の課題について学び、地方や地域が自立的に政策を打ち出すことで課題解決していくことに貢献できる人材育成を行っています。

・組織・経営専修
政治団体、民間団体、民間企業など組織の運営について学び、それぞれの組織が抱える問題を解決に向けて行動できる人材を育てます。

国際アジア法政策学科では日本の法、アジアの法、欧米の法とそれぞれの社会を学ぶことで国際社会を深く理解することをすすめていきます。

同時にアジアに対しての有効な政策の構築を行っていく人材育成を行います。

外国語学部

学科定員
外国語165名

語学はもちろん、国際的な文化理解なども同時に学習を行います。
二年次には学部生全員が1年間海外の大学に留学をする「Study Abroad」が設置されており、実践的な語学学習を行います。

また、5つの履修プログラムを通して理解を深めていきます。
プログラムは以下の5つです。
・言語コミュニケーション教育プログラム
・言語分析プログラム
・地域言語文化プログラム
・異文化コミュニケーションプログラム
・通訳翻訳プログラム

人間健康学部

学科定員
人間健康330名

健康をメインテーマとして人間が幸福に生活していくための問題を解決していくための方法を探究していきます。
2つのコースが設置されており、それぞれで専門的な知識を深めていきます。
・スポーツと健康コース・・・生涯スポーツを通して健康な体と人間形成を、スポーツ教育を通して健康の在り方と運動指導について学んでいきます。

・福祉と健康コース・・・子どもや高齢者を地域コミュニティの主体として考え、福祉と健康を融合的に考えて地域生活を充実させていく方法を探究していきます。

総合情報学部

学科定員
総合情報500名

3つの系統に分かれて「情報」を探究していきます。

・メディア情報系
情報メディアとコミュニケーションを中心としてインターネットでできることを革新的に進めていきます。

・社会情報システム系
企業や団体、自治体など社会におけるそれぞれの組織を運営管理していくために必要な情報システムについて学びます。

・コンピューティング系
日々進化しているコンピューターと最新技術と情報社会について学び、コンピューターの可能性を追究していきます。

社会安全学部

学科定員
安全マネジメント275名

現代社会における安全を守るために法学、政治学、経済学、経営学、心理学、社会学、理学、情報学、工学、社会医学など幅広い科目を学び、「安全な社会」を構築していける人材を育成します。

2つの科目群から成り立っています。

・社会災害マネジメント科目
こちらは「人為的な社会災害」にスポットを当て、企業倫理、ヒューマンエラー、人間心理、社会心理、公共政策、安全規制などと、それぞれに関係する法律について学んでいきます。

・自然災害マネジメント科目
ここでは「自然災害」からの安全を守るために、地震災害・防災危機管理、災害復興、被災者の救援と支援などについて学びます。

システム理工学部

学科定員
数学
物理・応用物理
機械工
電気電子情報工
501名

それぞれの学科では「ものごとの本質」を追究する学問が行われています。
数学の論理的構造から読み解く事象の本質、物理学の本質、材料や力学から新しい機械を設計組み立てする力、電気電子工学と情報工学の本質などを修得していきます。

環境都市工学部

学科定員
建築
都市システム工
エネルギー・環境工
325名

建築学科では環境、自然、人間心理、建物の材料や構造など幅広い科目を学習し、新世代の建築を考えると同時に歴史的建造物を安全に保全する方法を学んでいきます。

都市システム工学科では災害時の被害を抑えるための「都市インフラ」「社会システム」を学びます。
そのため道路、河川、鉄道などの正しい在り方を学び、考えていきます。

エネルギー・環境工学科では「省エネルギー、新エネルギー、リサイクル、環境再生」をキーワードとして環境とエネルギーの関係性をより良いものにする方法を考える人材を育成しています。

化学生命工学部

学科定員
化学・物質工
生命・生物工
347名

化学・物質工学科では「マテリアル科学」「応用化学」「バイオ分子化学」の3つのコースから専門性を高めていきます。
新しい物質や素材を開発、製造していくことで科学と人間生活の向上を目指していきます。

生命・生物工学科では「生命科学」「生物工学」の2つのコースがあり、DNAやタンパク質について深く研究することで、生命現象の追究を行います。

入試傾向と対策法について

文系科目

英語

関西大学の英語は試験時間が90分、全問マーク式で大問3題という構成になっています。

大問1は会話文の穴埋め問題と並び変え問題が出題されています。
非常に正答率が高い大問であるだけに、点数を落とさずにクリアしたいところです。
基本的な熟語、構文を覚えた上で会話文に慣れておきましょう。

大問2と3は長文読解問題です。
それほど文章は長くないので、確実に内容を理解したいところです。
英文法をそのまま設問としてくることはあまりありませんが、内容は英文法がわかっていなければ解けないものが多いという特徴があります。

全体的には問題が標準レベルであることを考えても英単語、熟語、英文法の基礎がしっかりとできていれば高得点が狙える教科となっています。

国語

試験時間大問数出題分野
3教科型75分2問現代文1題、古文1題
2教科型60分2~3問すべて漢文。漢詩が出る場合あり

現代文は評論文が多く出題されています。
その最大の特徴は「本文に傍線がない」というもので、あまり見られない形式となっています。
過去問をやり込んで、この形式に慣れておく必要があります。
また、漢字の書き取りもあるので対策をしておきましょう。

古文も本文に傍線がありません。
ただし、基礎的な古語や文法がわかっていれば解ける問題が多く、平安時代の作品からの出題も多いために対策は立てやすいものとなっています。

漢文は句法や漢字などを押さえておくことは基本ですが、もともとの中国史における知識があるとかなり有利に解くことができます。
人物や思想などについても押さえておきましょう。

日本史

試験時間は60分で、大問は4題で全問マーク式となっています。
設問数は45~50問となっており100点満点です。

それほど問題レベルが高いわけではなく、出題される時代も広範囲にわたっています。
標準レベルの問題が多いため、確実に点数を取りたいところですが、一部「宗教」「寺社仏閣」などに関係する難問奇問が出題される場合があります。

余裕があればそういった分野に関してもしっかりと押さえておきましょう。

世界史

世界史は試験時間が60分、大問4題、全問マーク式で行われています。
設問数は50題程度となっています。

西洋史2題、東洋史2題という組み合わせが多くなっていますが、近年難問が出題されることが多くなってきているため注意が必要です。

地図や文化史、経済史などを使用しての出題などバリエーションの広い出題方法も特徴的で、過去問などを行うことで対策が必要となります。

政治経済

大問が4題で全問マーク式となっています。

問題レベルは高くはないものの、政治学、経済学、社会学、時事問題のように出題分野が広いという特徴があります。
歴代内閣総理大臣についてや日本国憲法についての問題は頻出となっており、対策が必要です。

また、時事問題も多いため新聞やニュースなどから情報を仕入れておくことも忘れてはいけません。
時間配分に注意しながらミスのないように対応していきましょう。

理系科目

数学

理系数学

理系数学は試験時間100分で大問は4問、記述式と穴埋め式で解答します。
出題範囲は数学Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ、A、B、Cとなっています。

こちらも基本に従った問題が多く、あまり難問奇問は出ていません。
また、近年易化していると言われており、確実に高得点を取っておきたい教科となっています。

文系数学
試験時間大問数出題分野
3教科型60分3問記述式が1問・穴埋め式が2問
2教科型90分4問記述式が2問・穴埋め式が2問

特に難問・奇問が出題されることはないものの、基本に忠実に計算していかなければ解ききれないという問題が出ています。
頻出の単元は「確率」「数列」「三角関数」です。

公式や定理を暗記することは当然ではあるものの、そのまま記述しても高得点は狙えません。
文章を論理的に組み立てて記述することが求められているため、論述する力も必要となります。
全般的に難易度が高いというよりは基本問題を確実に落とさずに点数を取ることを重視しています。

物理

大問は3題でマーク式と記述式の併用です。
試験時間は、「1科目選択75分」「理科設問2科目選択100分」「理科設問90分」となっています。

例年、大問1が「力学」、大問2が「電磁気」が出題されているため、対策は取りやすくなっています。

化学

大問は3題でマーク式と記述式の併用です。

試験時間は、「1科目選択75分」「理科設問2科目選択100分」「理科設問90分」となっています。
「理論化学」「有機化学」からの出題が多いのが特徴ですが、問題レベルはそれほど高くはありません。

生物

大問は3題でマーク式と記述式の併用です。

試験時間は、「1科目選択75分」「理科設問2科目選択100分」となっています。
暗記だけでなく記述で解答する問題もあります。

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