【大学受験対策】立命館大学の入試傾向と対策

オンライン予備校CLEAR受験ジムの大学受験コラムです。
こちらのコラムでは大学別の入試傾向と対策について記載をしています。

立命館大学について

近畿地方の有名私立大学「関関同立」の一つが立命館大学です。
建学の精神は「自由と清新」、教学理念は「平和と民主主義」というものです。

1869年、西園寺公望が私塾「立命館」を創設しましたが、京都府庁の差留命令によって1年ももたず閉塾となりました。
のち、1890年に京都法政学校が設立され、これが現在の立命館の直接の前身とされています。

キャンパス所在地

衣笠キャンパス

《学部》
法学部・産業社会学部・国際関係学部・文学部・映像学部

《アクセス》
JR/近鉄 京都駅から 市バス50 「立命館大学前(終点)」下車
          市バス205 「衣笠校前」下車、徒歩10分
JR 円町駅から 市バス快速立命館 「立命館大学前(終点)」下車
        市バス15 「立命館大学前(終点)」下車
        市バス204/205 「衣笠校前」下車、徒歩10分
阪急 西院駅から 市バス快速立命館 「立命館大学前(終点)」下車
         市バス205 「衣笠校前」下車、徒歩10分
京阪 三条駅から 市バス12、市バス15、市バス51、市バス59 「立命館大学前(終点)」

びわこ・くさつキャンパス

《学部》
経済学部・スポーツ健康学部・食マネジメント学部・理工学部・情報理工学部・生命科学部・薬学部

《アクセス》
京阪 中書島駅から 直行便バス
JR 南草津駅から 近江鉄道バス「「立命館大学行き」

大阪いばらきキャンパス

《学部》
経営学部・政策科学部・総合心理学部・グローバル教養学部

《アクセス》
JR 茨木駅 徒歩5分
阪急 南茨木駅 徒歩10分

朱雀キャンパス

《アクセス》
JR 二条駅 徒歩2分

東京キャンパス

《アクセス》
JR 東京駅 直結

大阪梅田キャンパス

《アクセス》
JR 大阪駅 南口より徒歩5分
阪急 梅田駅 2階中央改札口より徒歩5分
阪神 梅田駅 東改札口より徒歩3分
地下鉄谷町線 東梅田駅 北東改札口より徒歩1分
地下鉄御堂筋線 梅田駅 南改札口より徒歩3分

学部紹介

法学部

学科定員
法学720名

「法政展開」「司法特修」「公務行政特修」という3つのコースを二年次から選択します。
法政展開では「グローバル・ロー」「ビジネス・金融」「生活・環境」「自由・人権」「歴史・文化」「政治・市民社会」という6つの専門プログラムから選んで専門的な知識を深めていきます。

司法特修では法科大学院進学および法曹界へと進路をとる学生に法学を基礎から応用まで指導を行っていきます。

公務行政特修では政治や行政などに関する問題、課題を解決していくための力を身に着けていきます。

産業社会学部

学科定員
現代社会330名
メディア社会180名
スポーツ社会100名
子ども社会50名
人間福祉150名

学科は「現代社会」1つとなっていますが、5つの専攻に分かれています。

現代社会専攻では現代社会が抱える問題、課題に対して「社会形成」「社会文化」「環境社会」という3つの分野を学ぶことで、それぞれの側面からの理解を深めていきます。

メディア社会専攻ではこれからのメディアと社会の関係性を「メディア社会」「市民メディア」「メディア文化」という3つの側面から考えていきます。

スポーツ社会専攻では、社会生活における日常のスポーツの行い方、あり方、それぞれの人の余暇の過ごし方などについて考察を深めていきます。

子ども社会専攻では、小学校教員養成課程を設置し、初等教育に関する指導を行っていきます。

人間福祉専攻では、人間が幸福、安全に生活していける社会を作るために制度・システム系」「ソーシャルワーク・対人心理系」という2つの側面から理解を深めていきます。

産業社会学部

学科定員
国際関係
※国際関係学235名
グローバル・スタディーズ100名
335名
アメリカン大学・立命館大学国際連携25名

国際関係学科には2つの専攻が設置されています。
国際関係学専攻では国際社会で起こっている問題、課題について学んでいきます。
二年次より「国際秩序平和」「国際協力開発」「国際文化理解」「国際公務」の4つのプログラムに分かれます。

グローバル・スタディーズ専攻では、外国人の留学生と、一定以上のレベルの英語力を持つ日本人の学生が英語で国際関係学を学びます。
高い英語力に加えて、国際関係に関する知識が求められます。

アメリカン大学・立命館大学国際連携学科では「アメリカン大学School of International Service」と連携することで2つの大学が連盟で学位を授与するというシステムになっています。
それぞれの大学の教員によって国際関係学の指導が行われます。

文学部

学科定員
人文1035名

「学域」「専攻」に分かれるため、それぞれの中で専門知識を深めていきます。

人間研究学域:
哲学・倫理学専攻では、世界の諸地域の哲学や思想、倫理学、応用倫理学などを合わせて学んでいきます。
教育人間学専攻では、健康、心身、教育などを関連させて人間が抱える問題を解決に向かわせていきます。

日本文学研究学域:
日本文学専攻では、それぞれの時代の日本文学を鑑賞、分析しそこから含まれている意味や意義を読み取っていきます。
日本語情報学専攻では、最新の情報技術を使用して日本語の本質理解を進めると同時に現代の図書館の役割を探究していきます。
また、図書館司書過程の授業も行われています。

日本史研究学域:
日本史学専攻では、古代から現代にわたる日本の歴史を政治や文化、社会、外交などを絡めて深く学んでいきます。
考古学・文化遺産専攻では、遺跡発掘調査などと並行して文化遺産の保存などについても学んでいきます。

東アジア研究学域:
中国文学・思想専攻では、中国の文化、文学、思想などを幅広く学び、そこから人間の本質や深層心理まで学んでいきます。
東洋史学専攻では、中国や朝鮮などアジアに関する歴史や文化を幅広く学び、それぞれの地域と日本との関わりを学んでいきます。
現代東アジア言語・文化専攻では、中国、朝鮮半島に関する近現代の問題を把握、分析し、言語や文化と合わせて学んでいきます。

国際文化学域:
英米文学専攻では、英語圏の文学作品を幅広く学び、英語という言語や文化にも合わせて理解を深めていきます。
ヨーロッパ・イスラーム史専攻では、ヨーロッパとイスラムのこれまでの歴史を紐解き、そこから学ぶものを未来の国際社会に役立てていきます。
文化芸術専攻は、それぞれの地域の文化を芸術や社会学、歴史、言語など多角的にアプローチしていくことで理解していきます。

地域研究学域:
地理学専攻では、諸地域の地形、地誌、気候などの自然環境からその地域の文化、経済などを探究していきます。
地域観光学専攻では、その地域の「観光」について歴史、環境を考えて分析し、考察をしていきます。

国際コミュニケーション学域:
英語圏文化専攻では、英語圏の言語、社会、文学、文化を学び国際理解を深めていきます。
国際英語専攻では、英語教育を深く学び、英語教育を担っていく教員を育成しています。

言語コミュニケーション学域:
コミュニケーション表現専攻では、言語がコミュニケーションをつなぐものとして考え、文章、音声などについて研究していきます。
言語学・日本語教育専攻では、ことば、言語が持つ意味合い、働き、仕組みを学び、それらを通じて日本語以外の言語を使う人々との間のコミュニケーション能力を高めていきます。

映像学部

学科定員
映像160名

「映画芸術」「ゲーム・エンターテインメント」「クリエイティブテクノロジー」「映像マネジメント」「社会映像」という5つの領域に分けて指導が行われますが、それらをまたいで行われる科目も多くなっています。

また、「学外映像研修」では映像制作会社などの現場を訪れることで実践的な指導が行われます。
映像関連の企業から講師を招いて指導をしてもらう「社会連携プログラム」も充実しています。

経済学部

学科定員
経済
※国際専攻125名
 経済専攻635名
760名

国際専攻では、語学を学び、それらを実践的に使用することで国際経済についての知識を深めていきます。

経済専攻では、経済学、法律学、経営学などを総合的に学ぶことで、経済について新しい発想を生み出す力を身に着けていきます。

スポーツ健康科学学部

学科定員
スポーツ健康科学235名

一年次、二年次ではスポーツ健康科学に関する基礎科目を履修して、基礎知識を固めていきます。
三年次以降は4つのコースに分かれて専門性を高めていきます。
・スポーツ科学コース
自然科学から考えるスポーツ科学を理解、分析することで実践的な指導知識を身に着けていきます。

・健康運動科学コース
運動がどのように健康に役立つのかということを理論で理解し、健康に役立つシステムを構築できる人材を育成します。

・スポーツ教育学コースでは、保健体育の教員、競技スポーツの指導者、健康教育の指導者などを育成していきます。

・スポーツマネジメントコースでは、スポーツ組織における運営、経営、指導法などについて学び、組織においてリーダー、コーチとしての役割を果たせる人材を育成します。

食マネジメント学部

学科定員
食マネジメント320名

社会生活における「食」の在り方を学びます。
食についての理解を深めるために経済学、経営学を学び、食の歴史や文化についても理解を深めます。
そのアプローチは「マネジメント」「カルチャー」「テクノロジー」という3つの方面から行われます。

理工学部

学科定員
数理科学
※数学コース45名
データサイエンス52名
97名
物理科学86名
電気電子工154名
電子情報工102名
機械工173名
ロボティクス90名
環境都市工166名
建築都市デザイン91名

数理科学科では、2つのコースに分かれています。
現代数学における理論知識、応用知識を学び、さまざまな分野で数学を利用して活用していきます。

物理科学科では、物理の基本となる「力学・電磁気学・熱統計物理学・量子力学・波動」などを学び、それを実験、実証を通して具現化していきます。

電気電子工学科では、電子デバイス、電子システム、光システム、通信システムなどの情報に関する科目を学び、専門的知識を深めていきます。

電子情報工学科では、「エレクトロニクス」「コンピューター」「情報通信」という3つの柱を中心に、電気回路、電子回路やコンピューター、ソフトウェア、ネットワークなど幅広い分野について学びます。

機械工学科では、ものの製造、生産について学ぶために材料や設計、生産、制御、環境などの分野について学んでいきます。

ロボティクス学科では、最先端技術、テクノロジーを学び、それらを利用して新世代のロボット開発に役立てていきます。

環境都市工学科では、一年次に「環境科学」「計画理論」などの基礎科目を学び、二年次以降に「環境システム工学コース」「都市システム工学コース」からどちらかを選択して専門的知識を深めていきます。

建築都市デザイン学科では、都市、建築についての知識を深め、それぞれの地域にあった都市の建設、建築を行うことができる人材育成をおこなっていきます。

情報理工学部

学科定員
情報理工475名

7つのコースに分かれ、必要性がますます高まっている「ICT」を理解し、現実的に活用していける人材を育成しています。

7つのコースは以下の通りです。
・システムアーキテクトコース
・セキュリティ・ネットワークコース
・先端社会デザインコース
・実世界情報コース
・画像・音メディアコース
・知能情報コース
・情報システムグローバルコース

生命科学部

学科定員
応用化学111名
生物工86名
生命情報64名
生命医科学64名

応用化学科では、原子・分子単位での理論を学び、物質や生体分子を解明していきます。

生物工学科では、「化学、生物学、生化学、微生物学」を学びバイオテクノロジーを探究していきます。

生命情報学科では、ゲノム情報を理解、活用することで生命現象を探究していきます。

生命医科学科では、生物学、医科学を基礎から学び、医科学研究を行います。

薬学部

学科定員
100名
創薬科学60名

薬学科では薬剤師の育成を行います。

創薬科学科では、薬学について外部に対して英語で発信を行う「英語プログラム」も設置されています。

経営学部

学科定員
国際経営145名
経営650名

段階的に経営、ビジネスについて知識を深めていくシステムとなっています。

一年次で「学びを知る」、二年次で「学びを広げる」、三年次で「学びを深める」、四年次で「学びをまとめる」ようになっており、段階的に知識を深めることで卒業論文までスムーズに進めるようになっています。

政策科学部

学科定員
政策科学410名

「公共政策系」「環境開発系」「社会マネジメント系」という3つの学系が用意されており、必要や目的に応じてプログラムを組むことが可能となっています。

総合心理学部

学科定員
総合心理280名

3つのコースに分かれて人間について知っていきます。
・認知、行動コース
・発達、支援コース
・社会、共生コース

グローバル教養学部

学科定員
グローバル教養100名

2019年に新設された学部です。
すべての授業が英語で行われており、さまざまな国や地域から学生が集まって指導が行われます。

入試傾向と対策法について

文系科目

英語

全問マーク式で試験時間は80分、大問6題という構成になっています。

長文読解問題が2題、会話文1題、文法1題、語句整序1題、語彙1題となっています。ただし、語句整序問題は年度によってある場合とない場合があります。
語句整序問題が出ない場合は単語知識の問題が多く出題されることになります。

長文の語数はそれほど多くはなく、難易度も高いものではないものの内容一致の問題で、「本文の内容に一致するか、一致しないか、判断できないか」という立命館特有の問題がでます。
よく考えれば難しい問題ではありませんが、問題の形式に慣れていなければとまどってしまうかもしれません。

どの問題も基礎となる英単語、語彙、英文法を問うものが多く、基礎を固めていれば十分に対応できるレベルです。
全体的な出題の形式は関西学院大学にも似ていますが、全体的にこちらの方が難易度は低くなっています。

国語

試験時間は80分で、ほとんどがマーク式で一部記述があります。

問題は、「大問1、現代文」「大問2、現代文」「大問3、古文」「大問4、漢文」となっているが、文学部は「大問1と3が必須、2と4のどちらかを選択」、それ以外の学部では「大問1~3」となっています。そのため、漢文は必須ではありません。

現代文と漢文は標準レベルの問題が出題されることが多く、比較的古文が難しい年度が多くなっています。
平安時代や鎌倉時代の有名な作品からの出典が多いため、対応しやすく見えるのですが、長文になることが多く、文法
主語省略などが高いレベルで出題
されるため、十分に対策を取っておきましょう。

日本史

立命館の社会は試験時間が80分で大問数は3~4題、設問は50問程度、記述式での解答となります。

基礎から標準レベルの問題が多いものの、中にははっきりと「難問」と言えるレベルの問題も出題されています。
図や資料などを使っての問題も多いく、記述式での解答となるため正確に人名や地名を書く必要があります。
どれだけ基礎から標準レベルの問題で点数を落とさないかがポイントとなります。

世界史

東洋史2題、西洋史2題で出題されるのですが難易度はかなり高く設定されています。
特に中国史はかなり政治史や文化史について学習していないと対応できない可能性があります。
比較的西洋史の方が易しいので、ここで確実に点数をとっておきたいところです。

地理

社会の分野の中ではもっとも易しい科目となります。
問題レベルは全体的に標準レベルなのですが、設問数が多いためスピードが要求されます。

地図の読み取りなどもあるので、色々な出題パターンには慣れておきましょう。
過去問や出題形式が似ている河合塾全統模試などが有効です。

政治経済

こちらもほぼ記述で答えることとなります。
全体的な問題レベルが高く、時事問題に関連させて過去の事例について問われる問題もあります。
新聞やニュースから時事問題についての情報を仕入れておくことが重要となります。

理系科目

数学

理系数学

理系数学では試験時間は100分、大問は4題です。

出題範囲は数学Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ、A、Bで、全問穴埋め記述式で解答します。
出題される単元が多岐にわたっていることや計算量が多いということもあり、時間配分にも注意が必要となります。

ただ、誘導式での出題となっているのでミスのないように基本に忠実に解いていくことがポイントになります。
それだけ注意していれば難問奇問はほぼ出ませんので十分に対処できます。

文系数学

文系の数学では試験時間は80分、大問は3題となっています。
出題範囲は数学Ⅰ、Ⅱ、A、Bです。穴埋め記述が2題、記述式が1題で解答します。

単元としては微分積分、確率、数列、ベクトルなどが頻出となっています。
どの分野も公式や定理を暗記するだけでなく、それぞれの必要性に応じて使いこなせるようにしておく必要があります。

物理

物理は試験時間が80分で大問は3題、マーク式と記述式の併用となっています。
頻出単元は「力学」「電磁気」で、この分野はほぼ毎年出題されています。残りの1題が「原子」「波動」「熱」などが出ています。
どの分野からも出題されているため、苦手分野のないようにしておく必要があります。

化学

化学は試験時間が80分で、大問は4題、マーク式と記述式の併用となっています。

有機化学が頻出単元となっていますが、無機化学、理論化学もバランスよく出題されており、それぞれの分野の融合問題も出る年度がありますので、すべての分野をやり込んでおく必要があります。

また、計算式や化学反応式、構造式を書く必要がある問題が出題されることが多いため、過去問などを使って対策をしておきましょう。

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