【大学受験対策】東京大学の入試傾向と対策

オンライン予備校CLEAR受験ジムの大学受験コラムです。
こちらのコラムでは大学別の入試傾向と対策について記載をしています。

東京大学について

現在日本でも有数の偏差値の大学として有名な東京大学は、明治維新後、欧米諸国の学校制度にならって日本初の近代的な大学として設立されました。

江戸時代から明治時代にかけて存在していた昌平坂学問所、開成所、医学所を統合して建設されたのですが、東京開成学校、東京医学校への改組などの後に官立「東京大学」が創設されました。

創設された4月12日が「東京大学記念日」とされており、現在でもこの日に入学式が行われています。

1886年の帝国大学令によって「帝国大学」と改称されましたが、1947年に「東京大学」と改称され、新制国立大学として成立しています。

キャンパス所在地

本郷キャンパス

《学部》
文学部・教育学部・法学部・経済学部・理学部・工学部・医学部・薬学部

《アクセス》
地下鉄「本郷三丁目」駅から徒歩8分
地下鉄「湯島」駅、「根津」駅から徒歩8分
地下鉄「東大前」駅から徒歩1分

駒場地区キャンパス

《学部》
教養学部

《アクセス》
「駒場東大前」駅前

学部紹介

教養学部

学科定員
教養65名
学際科学25名
総合自然科学50名

変化していく世界に通用する人材を育成するために、複数の領域、異言語、異文化、新しい分野に積極的に関わっていく「越境する知性」の育成が目指されています。

「教養学科」では3つの分科があり、それぞれの分野から教育研究にアプローチがされています。

・超域文化科学分科
文化人類学、表象文化論、比較文学比較芸術、現代思想、学際日本文化論、学際言語科学、言語態・テクスト文化論の7つのコースが設置

・地域文化研究分科
イギリス研究、フランス研究、ドイツ研究、ロシア東欧研究、イタリア地中海研究、北アメリカ研究、ラテンアメリカ研究、アジア・日本研究、韓国朝鮮研究の9つのコースが設置

・総合社会科学分科
相関社会科学、国際関係論の2コースが設置

「学際科学科」では文理を問わずに柔軟な思考を持って、広い視野、総合的な思考力によって新しい道を切り開いていく人材育成が行われています。

科学技術論、地理・空間、総合情報学、広域システムという4つのコースに分かれています。

「統合自然科学科」では幅広い学問の領域を超えて統合的に自然科学を学ぶことができる研究者を育成しています。

数理自然科学、物質基礎科学、統合生命科学、認知行動科学の4つのコースとスポーツ科学サブコースが設置されています。

また、英語だけで履修することが可能なコースとして、教養学科に「国際日本研究コース」、学際科学科に「国際環境学コース」があります。

法学部

学科定員
第1類 法学総合
第2類 法律プロフェッション
第3類 政治
合計400名

幅広い視野と観点から法的思考、政治学的識見を学び、それぞれの業界で活躍することができる人材育成を行っています。

第1類(法学総合コース)、第2類(法律プロフェッション・コース)、第3類(政治コース)という3つの分野に分かれています。

それぞれの類で必修科目は異なっているものの、他の類の科目を履修することができるために自由にカリキュラムを作成することができます。

第1類には「国際取引法務プログラム」「公共法務プログラム」というプログラムが設置されており、実践的な学習をすることが可能となっています。

経済学部

学科定員
経済170名
経営100名
金融70名
合計340名

経済学や経営学を理論面と実践面の両方からアプローチすることで体系的に学習を進めていきます。
また、個別研究を行う演習なども組まれており、国際的に仕事をしていくことができる人材育成が行われています。

「経済学科」では、国内外を問わず、経済システムがどのように成り立っているのかということを理解することに役立つ経済理論と、その応用としての政策問題を学び、実践的に使う方法を学んでいきます。

「経営学科」では、経営管理、人事や商品開発、市場開拓など、企業経営を行っていく上で必要な知識、情報、手段について学習していきます。

「金融学科」では、金融に関する研究ならびに教育を強化することで世界に通用する金融マン及び金融研究者の養成を行っていきます。

文学部

学科定員
人文350名

人文学科の1学科制であるが、27の専修課程に分かれており、それぞれが少人数制で行われていることから、深い学習が行われています。

また、専修課程ごとに研究室があり、自由な会話や討論も行われています。

哲学、中国思想文化学、インド哲学仏教学、倫理学、宗教学宗教史学、美学芸術学、イスラム学、日本史学、東洋史学、西洋史学、考古学、美術史学、言語学、日本語日本文学(国語学)、日本語日本文学(国文学)、中国語中国文学、インド語インド文学、英語英米文学、ドイツ語ドイツ文学、フランス語フランス文学、スラヴ語スラヴ文学、南欧語南欧文学、現代文芸論、西洋古典学、心理学、社会心理学、社会学 という27の課程となっています。

教育学部

学科定員
総合教育科学95名

3つの専修と5つのコースから成り立っています。
「基礎教育学専修」
・基礎教育学コースでは、哲学的、歴史的、人間学的、臨床的というそれぞれの視点から教育というものに向き合っていきます。

「教育社会科学専修」
・比較教育社会学コースでは教育を「社会現象、文化現象」として考えることから、社会学、社会科学から教育にアプローチを行っていきます。
・教育実践・政策学コースでは、学校教育や学校、教育現場そのものを研究の対象とすることで教育と行政、政策などを総合的に学んでいきます。

「心身発達科学専修」
・教育心理学コースでは、人間、生徒の学習活動やその発達、相談、心理テスト、カウンセリングなど教育心理学を専門に学んでいきます。
・身体教育学コースでは、健康と運動、安全、成長といった観点から身体と教育との関係性を学んでいきます。

工学部

学科定員
社会基盤40名
建築60名
都市工50名
機械工85名
機械情報工40名
航空宇宙工52名
精密工45名
電子情報工40名
電気電子工75名
物理工50名
計数工55名
マテリアル工75名
応用化学55名
化学システム工50名
化学生命工50名
システム創成116名

合計定員938名となっています。

それぞれの学科において、自然、都市、住宅、機械などを専門的に学ぶことができるようになっており、生徒の9割が男性という特徴があります。

理学部

学科定員
数学44名
情報科学24名
物理69名
天文5名
地球惑星物理32名
地球惑星環境19名
化学44名
生物化学15名
生物18名
生物情報科学10名

合計定員280名

数学、理科の分野を理論的、実践的に学んでいくことで近未来に役立つ機械学習、情報学習を進めていく人材を育成しています。
こちらも約9割が男性生徒となっています。

農学部

学科定員
応用生命科学課程152名
情報資源科学課程108名
獣医学課程30名

合計定員290名

3つの課程に分かれており、さらに専修が設置されています。

「応用生命科学課程」
生命化学・工学、応用生物学、森林生物科学、水圏生物科学、動物生命システム科学、生物素材化学という6つの専修に分かれており、生命科学の面から生命現象を学んでいきます。

「環境資源科学課程」
緑地環境学、森林環境資源科学、木質構造科学、生物・環境工学、農業・資源経済学、フィールド科学、国際開発農学の7つの専修に分かれており、自然と生物と地域環境を総合的に学んでいき、この分野で活躍する人材育成を行っています。

「獣医学課程」
動物医学、生物学を学ぶことで動物医療や公衆衛生の分野で活躍する人材を育成していきます。

薬学部

学科定員
薬(6年制)8名
薬科学(4年制)72名

合計80名定員

1~3年次までは学科は分かれておらず、4年次に薬学科と薬科学科に分かれていきます。
薬学科では薬局や病院などでの実務教育を行うことで実践的な薬学知識を学習し、薬剤師国家資格を取得する人材を育成していきます。

薬科学科では基礎薬学の教育を重視し、研究者、医療行政に関わる人材を育成していきます。

医学部

学科定員
112名
健康総合科40名

合計152名定員

「医学科」
社会医学の基礎を学んだのち臨床医学を学んでいきます。
・PhD-MDコース
・MD研究者育成プログラム
・臨床研究者育成プログラム
の3つが用意されています。

「健康総合科学科」
こちらは健康の側面から社会に貢献していく人材を育成していきます。
こちらも3つの専修に分かれています。
・環境生命科学専修
・公共健康科学専修
・看護科学専修

入試傾向と対策法について

東京大学は、
「センター試験(共通テスト)」110点
「二次試験」440点
で合計550点満点のテストとなります。

二次試験で文系の学部を受ける場合は、
・英語(リスニングあり)
・数学(1A、2B)
・国語(現代文、古文、漢文)
・社会(世界史・日本史・地理から2つを選択)
となっています。

文系科目

英語

試験時間:120分(リスニング30分)
配点:120分

要旨要約、段落整序、英作文、リスニング、文法・語法、英文和訳、長文読解問題などさまざまな出題形式があります。
「要旨要約」は毎年出題されており、抽象的なことについて書かれた長文が出ています。
単純に英文を読めるというだけでなく、「何について書かれているのか」という文脈を読み取る力が必要となります。

国語

□文系
 試験時間:150分
 配点:120点
□理系
 試験時間:100分
 配点:80点

どちらの場合も扱われている文章自体はそれほど難しいものではありませんが、設問が難しいという特徴があります。
特に記述式で答える部分は最高レベルの難易度となっています。
比較的簡単な問題、古文、漢文などで確実に点数を取っていくことが重要です。
取りやすいところからやっていくことで時間配分も調節しやすくなります。

理系科目

数学

理系数学

試験時間:150分
配点:120分

理系数学では論証・証明問題が出題されています。
これは数学のさまざまな分野ができなければ対応できない問題ですので、幅広く学習を進めた上で取り組んでいく必要があります。

文系数学

試験時間:100分
配点80点

文系、理系で共通問題が出題されています。
文系の数学も難易度が非常に高いとされています。
特に微分積分に関しては丁寧に計算を重ねて答えにたどりつく形式のものが多くなっているのが特徴です。

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