【大学受験対策】一橋大学の入試傾向と対策

オンライン予備校CLEAR受験ジムの大学受験コラムです。
こちらのコラムでは大学別の入試傾向と対策について記載をしています。

一橋大学について

こちらは明治時代の1875年に開設された「商法講習所」を元とする社会系の大学です。
ロンドン大学で学んだ森有礼が欧米では実業家が精力的に活動していること、国家の反映には経済力の増強が欠かせないことを感じて学校設立に動いたことがきっかけです。
そのため、建学の精神は「産業界の指導者育成」というもので、設立以来変わっていません。
また、少人数教育をとっているという特徴があり、1学年に1000人弱ほどの生徒数となっています。

キャンパス所在地

国立キャンパス

《学部》
商学部・経済学部・法学部・社会学部

《アクセス》
中央線国立駅下車南口から徒歩約10分

小平国際キャンパス

《アクセス》
一橋学園駅下車南口から徒歩約7分

千代田キャンパス

《アクセス》
東京メトロ半蔵門線・都営三田線・都営新宿線 神保町駅A8出口徒歩約5分
東京メトロ東西線 竹橋駅1b出口より徒歩約5分

学部紹介

商学部

学科定員
275名

経済学・歴史学・社会学・心理学・政治学などの学問を基礎から幅広く学び、産業社会を支える「経営学・会計学・マーケティング・金融」の4つの分野のエキスパートを育成していきます。
また、現代現在の基礎単位となる企業、市場に関する研究をすすめ、専門知識、広い識見を持つ人材を育てています。

専門教育は、「経営学・会計学・マーケティング・金融」で構成されています。
「経営学分野」では、「経営戦略論」「経営組織論」「企業と倫理・社会」といった科目の履修を行い、現実社会でどのように物が移動し、経済が動いているかということを学んでいきます。

「会計学分野」では、「財務会計」「管理会計」「財務諸表分析」といった科目の履修を行います。
これらを学ぶことで企業の財務、経理を担うとともに企業活動を管理していきます。

「マーケティング分野」では、「マーケティング・マネジメント」「消費者行動」「ロジスティクス」などの科目を履修していきます。
市場においての需要と供給を見極める力を育成し、顧客のニーズにあった商品を開発し、顧客のもとに届ける流れをつかんでいきます。

「金融分野」では、「コーポレート・ファイナンス」「資産価格論」「マクロ金融論」といった科目を履修します。
企業と金融機関との関係、資金調達、投資や融資などの財務的意思の在り方を学び、金融と財務の専門家を育成していきます。

1年次から4年次までゼミに参加することが必修となっており、少人数制で細かく指導が行われます。
1年次には社会科学、経済学の基礎を学びます。
2年次には経済学の応用、外国語の専門書の購読などを行い、専門性を高めていきます。
3年次以降は選択した専門領域で研究を続け、卒業論文の制作に取り掛かっていきます。
日本国内だけでなく、世界でも通用する人材育成のために英語による専門教育と海外留学によってグローバルな人材の育成を行う「渋沢スカラープログラム」が設置されています。

経済学部

学科定員
経済275名

基礎から応用まで積み上げていく方式で学習を進めていきます。
まず1年次には経済学入門、経済思想入門、統計学入門、経済史入門の4つの科目が必修科目となっており、基礎ミクロ経済学、基礎マクロ経済学、基礎計量経済学の3つの中から2つが必修となっています。
それらを学んだ後で専門性の高い科目を学習していくと同時に一部は英語での講義となっている科目を履修していきます。

また、特徴として、
・5年一貫教育システム・・・学部入学から5年間で修士号取得を可能にするシステム
・グローバル・リーダーズ・プログラム・・・英語で経済学や各国経済事情を学ぶ
・法学副専攻プログラム・・・法学部開講科目も系統的に履修するプログラム

法学部

学科定員
法律170名

法律学科の中に「法曹」「法学」「国際関係」などが含まれている学科となります。
法曹を志望している学生は2年次に「法曹コース」に申請することが可能となっています。
法曹コースでは「一橋大法科大学院」と連携することで高度な法曹教育を行うことが可能です。
また、法曹コースで一定の成績要件を満たしていると、
・法律科目の論述式試験が免除された一橋大法科大学院の一貫型選抜試験を受験すること
・早期卒業制度により法学部を3年間で卒業し、最短5年で法科大学院まで修了すること
が可能となります。

法曹コースを志望しない場合は3年次の後期に「法学」「国際関係」のどちらかを選択することとなります。
法学は法律専門職・官公庁・私企業などに進路を希望する生徒が、国際関係コースは外交官や国際公務員・国際企業などに進路を希望する生徒が選択しています。

社会学部

学科定員
社会235名

幅広い学問を学ぶことができる学部となっており、哲学・思想、心理、教育、スポーツ、人類学、歴史といった学問だけでなく政治学や経済学などを学ぶことも可能となっています。
必修科目が「社会研究の世界」「社会科学概論I・II」「ゼミ」という4つだけで、あとは自由にカリキュラムを組むことができるという自由度の高い構成となっています。
ゼミは3、4年次は同じ教授の元で研究をすすめ、そこで卒業論文を制作していくこととなります。

入試傾向と対策法について

文系科目

英語

長文はそれほど文量はないのですが問題が難しいことと記述量が多いため難易度が高いという特徴があります。
基本的な長文で基礎読解力を高めて対応していかなければいけません。

また、自由英作文があるのですが、社会科学に関するテーマのものが多く出題されています。
3つの例文から1つの文を選択して、その例文に関する自分の考えを記述するという形式となっており、語数は120語~150語です。
難しい単語や表現を使うよりも自分の意見をしっかりと論じることが重視されます。
社会問題にも普段から触れておきましょう。

国語

大問1では現代文の評論文となっています。
それほど長い字数で答える問題は出ていませんので、短い言葉でしっかりと説明できるように「要約」する力が必要となります。

大問2では年度によってさまざまな問題が出題されています。
近代言語文、古文、漢文などが混じって出題されることもありますが、それほど高いレベルではないためセンター試験(共通テスト)対策で十分です。

大問3では再び現代文の評論文となります。
こちらでは100~200字で要約する問題が出題されますので、地道に文章を要約する力を着けていく必要があります。

日本史

大問3題でそれぞれの大問に400字の論述問題があるため記述力が試されます。
時代別では現代、近現代、分野では経済史に関係するものが多く出題されています。

世界史

こちらも400字の論述が3題出題されています。
中世ヨーロッパ、近現代の欧米、近現代のアジアなどから多く出題されており、その難易度はかなり高いものとなっています。
過去問に近い問題が出題される傾向がありますので、過去問をやりこんでおくことが重要です。

地理

大問が3題で社会経済に関する問題が多くなっています。
細かい知識と同時に地図や資料を読み取ってそれを論述するという力が必要となります。
普段から社会経済に触れておき、時事ネタも押さえておくと同時に論述する力を着けておきましょう。

理系科目

数学

一橋大学の数学は文系数学でありながら「大問5題」「試験時間120分」「全問記述式」とかなりの難易度となっています。
そのため、数学の対策もかなり本格的に行う必要があります。
出題分野では「整数問題」「確率」「微分積分」「図形問題」「ベクトル」が特に出題されており、中でも「整数問題「確率」は毎年出題されています。
しかも計算量も多いため、苦手分野を作らないこと、計算を速く確実にできるようにしておくという必要があります。

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