【大学受験対策】九州大学の入試傾向と対策

オンライン予備校CLEAR受験ジムの大学受験コラムです。
こちらのコラムでは大学別の入試傾向と対策について記載をしています。

九州大学について

九州大学は1867年に設立された「賛生館」を元とする「九州帝国大学」が母体となって、戦後の1949年に正式に「九州大学」として設立された国立大学となっています。
2003年には「九州芸術工科大学」を吸収し、翌2004年には国立大学法人へと移行しています。
現在は九州地方を代表する国立大学として人気校となっています。

キャンパス所在地

伊都キャンパス

《学部》
文学部・教育学部・法学部・経済学部・工学部・理学部・農学部・共創学部

《アクセス》
JR・西鉄「姪浜駅」から徒歩すぐ
JR博多駅・西鉄福岡駅から西鉄バス「伊都キャンパス」

病院キャンパス

《学部》
医学部・歯学部・薬学部

《アクセス》
地下鉄「馬出九大病院前駅」からすぐ
JR「吉塚駅」からすぐ

筑紫キャンパス

《アクセス》
JR「大野城駅」からすぐ
西鉄「白木原駅」からすぐ

大橋キャンパス

《学部》
芸術工学部

《アクセス》
西鉄「大橋駅」からすぐ

別府キャンパス

《アクセス》
別府駅よりバス「九大別府病院」下車

学部紹介

共創学部

学科定員
共創105名

グローバル化が進んでいく世界において、人権、食料、経済、環境などさまざまな課題が発生してきています。
これらの課題に対して「能動的学習能力」「課題構想力」「協働実践力」「国際コミュニケーション力」を学ぶことで、「共創的課題の解決」をすることができる人材を育成するために2018年に設置された学部となっています。

文学部

学科定員
人文151名

文学を通して人間の普遍的な価値を探究し、その知識を現代社会の課題解決に役立てていくことを目指しています。
大きく4つのコースに分かれており、それぞれで専門性を高めています。

・哲学コース
哲学・哲学史、倫理学、インド哲学史、中国哲学史、美学・美術史という5つの分野からなっています。
哲学史を深く学び、理解していきます。
・歴史学コース
日本史学、東洋史学、朝鮮史学、考古学、西洋史学、イスラム文明学の5つの分野からなっています。
日本、西洋、東洋の歴史学を通して、それぞれの地域の歴史や文化の違いなどを学んでいきます。
・文学コース
国語学・国文学、中国文学、英語学・英文学、独文学、仏文学の5つの分野からなっています。
東西、新旧を問わず文学に触れることで文化、文学そのものについて学んでいきます。
・人間科学コース
言語学・応用言語学、地理学、心理学、比較宗教学、社会学・地域福祉社会学の5つの分野があります。
幅広い分野を学ぶことで現代社会における人間の課題について探究していきます。

教育学部

学科定員
46名

学科は設置されていませんが、「教育学系」と「教育心理学系」に分かれており、さらにそれぞれに2つのコースが設置されて専門性を高めることが重視されています。
・教育学系
「国際教育文化コース」では国際化社会に通用する教育学、教育知識を学んでいきます。
「教育社会計画コース」では教育と社会に関する課題や問題を社会科学的に探究していきます。
・教育心理学系
「人間行動コース」では社会で発生する問題に対応していく人間行動について専門的に学んでいくことができます。
「心理臨床コース」では発達臨床学、障害臨床学、生涯発達学などの分野について専門的に学んでいきます。

これらの4つのコースとは別に国際コースが設置されており、国際的に複雑化している教育や発達、心理などの問題について対応していく人材を育成しています。

法学部

学科定員
189名

学科組織は設置されていませんが、専門分野によって5つのグループが存在しています。
「基礎法学」「公法・社会法学」「民刑事法学」「国際関係法学」「政治学」の5つであり、それぞれの分野で法律知識を学んでいきます。
また、世界的に起こっている問題や時事問題などに関する知識も合わせて学び、法的な立場からの解釈を進めていくことが求められています。

経済学部

学科定員
経済・経営141名
経済工85名

合計226名定員

・経済・経営学科
経済学や経営学の基礎について学んでいくと共に、3つの系統から体系的に専門分野を学んでいくことができるようになっています。
その選択必修科目は「経済分析系」「産業分析系」「企業分析系」となっています。

・経済工学科
こちらは理論、分析、実践を体系的に学ぶことで、経済を多角的な面で見ることができる力を身につけていきます。
こちらも3つの分野から成り立っています。
「経済システム解析分野」「政策分析分野」「数理情報分野」について専門性を高めていきます。

理学部

学科定員
物理55名
化学62名
地球惑星科学45名
数学50名
生物46名

合計258名定員。

物理学科では「物理学」「情報理学」の2つのコースがあります。

化学科では1年次より化学の基礎から学び、自然科学全般の探究を行っていきます。

地球惑星科学科では地球や惑星の起源・進化、地球内対流、生物進化、海洋・大気・電磁圏・惑星間プラズマの性質と変動について学びます。

数学科では数学を基礎から学んだのち、応用、理論について理解を深めていきます。

生物学科では生物学的な研究対象について分子レベルから理解を深め、研究していきます。

医学部

学科定員
110名
生命科学12名
保健
(看護学・放射線技術科学・検査技術科学)
134名

合計256名定員。

医学科では医学の知識や技術などだけではなく、医師としての倫理観や探究心なども合わせて育てていきます。

生命科学科では生命医科学分野を基礎から学び、新しい時代を切り拓いていく専門家を育成していきます。

保健学科では「看護学」「放射線技術科学」「検査技術科学」のそれぞれの専攻において専門家を育成しています。

歯学部

学科定員
53名

1年次から歯科医学総論などの基礎科目を学んでいくことで、土台を作っていくと同時に附属病院での見学などを行うことで歯学部の学生としての意識を高めていきます。
最先端の技術と知識を学んでいくだけでなく、教養科目などを学ぶことで人間性も磨いていきます。
臨床実習、地域医療でのボランティア活動など実践的な学習も重視されているのも特徴となっています。

薬学部

学科定員
創薬科学49名
臨床薬30名

合計79名定員。

創薬科学科では1年次から3年次までに化学系薬学、物理系薬学、生物系薬学、環境系薬学、医療系薬学についての学習を進め、4年次に卒業研究を行います。
将来、最先端の創薬研究を行うことができる研究者を育成しています。

臨床薬学科では前期3年で薬学に関する基礎知識を集中的に学び、後期3年で医療薬学に関する専門科目や実践的な薬剤師の職能教育を行っていきます。

工学部

学科定員
建築58名
電気情報工153名
物質科学工163名
地球環境工145名
エネルギー科学95名
機会航空工164名

合計778名定員。

2020年までは上記の6つの学科で構成されていましたが、2021年からは、
電気情報工学科、材料工学科、応用化学科、化学工学科、融合基礎工学科、機械工学科、航空宇宙工学科、量子物理工学科、船舶海洋工学科、地球資源システム工学科、土木工学科、建築学科という12の学科に再編されます。
それぞれの分野において、さらに専門性を高めて学ぶことができるようになっています。

芸術工学部

学科定員
芸術工187名

2020年に環境設計、工業設計、画像設計、音響設計、芸術情報設計という5つの学科を再編して芸術工学科が新設されました。
現在は、環境設計コース、インダストリアルデザインコース、未来構想デザインコース、メディアデザインコース、音響設計コースという5つのコースに分かれています。

農学部

学科定員
生物資源環境226名

生物資源生産科学コース、応用生物科学コース、地球森林科学コース、動物生産科学コースという4つのコースに分かれて食料問題、環境問題について農学という点から課題解決をしていくことができる人材を育成しています。

入試傾向と対策法について

文系科目

英語

英語は大問5題構成となっており、英語長文が3題、自由英作文と和文英訳が1題ずつとなっています。
特に長文では小説、物語、随筆、評論などさまざまな形態のものが出題されているために、幅広いジャンルの長文に慣れておきましょう。

国語

国語は4つの大問から構成されており、大問1と2が「現代文」、3が「古文」、4が「漢文」という構成になっています。
現代文は他の国公立大学と比べると比較的難易度は低く、漢字の書き取りや抜き出し問題を確実に正解していけば高得点が狙えます。

古文や漢文は標準レベルから少し難しいものとなっており、出題形式が色々とあるために問題集などを通じて多くのパターンに慣れておくことが重要です。
特に和歌、漢詩、文学史などは忘れずに押さえておきましょう。

理系科目

数学

理系数学

理系数学では5つの大問で構成されており、微分積分、数列、ベクトル、確率、極限、三角関数、複素数平面などが頻出分野となっており、特に微分積分は多く出題されています。
小問があって、そこから後の問題につながっていくというリード式の構成になっているため、前半の小問を確実に正解するということが求められます。

文系数学

文系数学では4つの大問で構成されており、微分積分、ベクトル、確率、整数、数列、三角関数などが頻出分野となっています。
難易度は低めに設定されており、基礎がしっかりとできていればそれほど苦戦はしないでしょう。

物理

物理は大問3題から構成されており、力学で1題、電磁気学で1題、熱力学か波動で1題という構成になっています。
難問や奇問は少ないものの、応用問題が多いためにやや難易度が高くなっています。
ただ、頻出の分野がある程度決まっているので、過去問をやり込むことが非常に効果的となっています。

化学

大問が5題で構成されており、理論化学と無機化学で3題、有機化学で1題、高分子で1題という構成になっています。
試験時間に対して問題数が多いという特徴がありますので、「速く確実に」問題を解いていくことが重要とされています。
また、問題の難易度にも差があるため、点数に差がつきやすい科目となっています。

生物

生物は大問が5題もしくは6題出題されており、幅広い分野から出題されています。
出題分野が広い上に、やや難しい問題も出題されているため十分な対策が必要です。
また、実験に関する問題や100字程度の記述で答える問題もありますので、時間配分にも注意しましょう。

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