【大学受験対策】大阪大学の入試傾向と対策

オンライン予備校CLEAR受験ジムの大学受験コラムです。
こちらのコラムでは大学別の入試傾向と対策について記載をしています。

大阪大学について

大阪大学は旧帝国大学としては比較的新しい1931年に設立された大学です。
現在は11学部を抱える総合大学として存在しており、関西圏で「京都大学」「神戸大学」と共に最難関国立大学とされています。
中心は「吹田キャンパス」と「豊中キャンパス」「箕面キャンパス」であり、「地域に生き世界に伸びる」をモットーとしています。

キャンパス所在地

豊中キャンパス

《学部》
文学部・法学部・経済学部・理学部・基礎工学部

《アクセス》
阪急電車宝塚線 石橋阪大前駅(特急・急行停車)下車 東へ徒歩15分
大阪モノレール 柴原阪大前駅下車 徒歩10分

吹田キャンパス

《学部》
人間科学部・医学部・歯学部・薬学部・工学部

《アクセス》
阪急電車千里線 北千里駅 東へ徒歩15分
大阪モノレール 阪大病院前駅下車 徒歩約5分
近鉄バス 阪大医学部前 徒歩5分

箕面キャンパス

《学部》
外国語学部

《アクセス》
大阪モノレール 彩都西駅下車 西へ徒歩15分
阪急バス 阪大外国語学部前 徒歩5分

学部紹介

文学部

学科定員
人文165名

文学部では6つの学科目と20の専修が設置されており、文化や歴史について深く学んでいきます。
・人文基礎学・・・哲学・思想文化学、倫理学、中国哲学、インド哲学
・歴史文化学・・・日本史学、東洋史学、西洋史学、考古学
・地域文化学・・・日本学、人文地理学
・言語基礎学・・・日本語学
・文学表現学・・・日本文学・国語学、比較文学、中国文学、英米文学・英語学、ドイツ文学、フランス文学
・芸術文化学・・・美学・文芸学、音楽学・演劇学、美術史学
の構成となっています。

1年次と2年次は全学共通教育となり、2年次から4年次に専門教育科目を履修していきます。
また、どの学科でも外国語の文献を研究する必要があるため、語学教育にも力を入れています。

人間科学部

学科定員
人間科学137名

人文学・社会科学・自然科学を基礎から学び、土台作りを行っていきます。
2年次後半からは「行動、社会、教育、共生」という4つの学科目に分かれて「人間とは何か」ということを研究しています。
医療現場、学校、地域のボランティア団体などにフィールドワークとして参加することもあり、理論と実践の両方から教育を進めています。

外国語学部

学科定員
中国語・英語・フランス語等580名

中国語40 , 朝鮮語18 , モンゴル語18 , インドネシア語12 , フィリピン語12 , タイ語15 , ベトナム語15 , ビルマ語18 , ヒンディー語18 , ウルドゥー語18 , アラビア語25 , ペルシア語18 , トルコ語18 , スワヒリ語18 , ロシア語25 , ハンガリー語15 , デンマーク語18 , スウェーデン語18 , ドイツ語34 , 英語60 , フランス語25 , イタリア語18 , スペイン語35 , ポルトガル語29 , 日本語40
の合計580名定員

1年次には豊中キャンパスに通学し、2年次以降は箕面キャンパスに通学することになります。
25ある専攻とは別に広東語など他の言語も学ぶことができ、合計で60言語にも及びます。

法学部

学科定員
170名
国際公共政策80名

「法学科」では基礎法や政治学について入門、基礎、応用と段階的に学習を深めていくことができるカリキュラムとなっています。
また、対話力を鍛えるために少人数制科目を1年次から設置しており、プレゼン能力を向上させることが可能となっています。

「国際公共政策学科」では国際関係・国際法・外交政策・経済政策などの科目を基礎から学ぶと同時に経済学や法学を学んでいきます。
国際社会で活躍できるために英語教育にも力を入れており、英語で行われる講義もあります。

経済学部

学科定員
経済経営220名

1年次からはマクロ経済学、ミクロ経済学などの基礎専門科目から履修していきます。
2年次後半からはコア専門科目、上級専門科目、ゼミと段階的に深く経済学、経営学を学ぶことができるようになっています。
また、カリキュラムは自由に選択できるものが多いため、自分の目的にあったものを組むことができます

理学部

学科定員
数学47名
物理76名
化学77名
生物科学55名

合計255名定員。

数学科では、高校数学から現代数学までを自然な流れで学習を進めていきます。

物理学科では、物理の基礎を学んだのち「物理学」「宇宙地球科学」の中で興味がある研究グループへと進んでいきます。

化学科では、「無機化学」「物理化学」「有機化学」「高分子科学」の4つの分野を基礎から応用まで学んでいきます。

生物科学科では、「生物科学コース」で分子生物学・生化学・生物物理学・細胞生物学・発生学・神経科学・植物科学を学び、「生命理学コース」で化学・物理学・数学について学んでいきます。

医学部

学科定員
100名
保健160名

合計260名定員。

医学科では最先端の臨床医学を学ぶことができる環境で医学界をリードしていくリーダーを育成しています。

保健学科では
・看護学専攻・・・医学部附属病院を実習の場として利用し、臨地実習を進めています。
・放射線技術科学専攻・・・画像診断科学、放射線腫瘍学、薬理学などの分野で活躍できる人材を育成しています。
・検査技術科学専攻・・・「生体の働きと仕組み(基礎生体情報学)」「病気のメカニズム(病態生体情報学)」「情報解析法」などについて学んでいきます。

歯学部

学科定員
53名

創薬基盤技術力を学ぶことで医療現場、創薬科学および関連する生命科学の領域の研究者、さらに医薬保健行政、医薬品開発を行っていく人材を育成しています。
「先進研究」「Pharm.D」「薬学研究」という3つのコースが設置されています。

工学部

学科定員
応用自然科学217名
応用理工248名
電子情報工162名
環境・エネルギー工75名
地球総合工118名

合計820名定員。

それぞれの学科で動物、植物、機械工学など専門分野の学習を進めていきます。
将来的に地球のエネルギー事情を支える研究などを専門的に行っていきます。

基礎工学部

学科定員
電子物理科学99名
化学応用科学84名
システム科学169名
情報科学83名

合計435名定員。

電子や化学、情報システムなどを専門的に学ぶことで、将来の技術革新を進めていくことができる人材育成を行っています。
同時に環境や資源へのアプローチも行われており、エネルギーについても探究が行われています。

入試傾向と対策法について

文系科目

英語

試験時間は外国語学部で120分、文学部で105分、その他90分となっています。

頻出形式は「英文和訳、長文読解、英作文、自由英作文」で、外国語学部ではリスニングがあります。
出題形式は京都大学、神戸大学などと近いものがあるため、それらの大学の過去問を行うという対策が有効的です。
また、和訳する際には単純な和訳ではなく、「意味を日本語でわかりやすく表現しなさい」という指示があります。
そのため、英単語知識だけでなく、文章力、国語力も必要となります。

国語

試験時間は文学部で120分、その他90分となっています。

文学部のみ問題が違っており、難易度が高くなっています。
出題も現代文、古文、漢文から行われており、それぞれの長文も長いのが特徴です。
それに対して他の学部では現代文と古文のみの出題で難易度はそれほど高くなっていません。

注意しなければならないのは文学部の古文と漢文です。
和歌などが出題されることもありますし、漢文では白文からの書き下し文が出題されるということもあります。
総合的に高いレベルが求められていると言えます。

日本史

古代、中世、近世、近現代と出題される時代はさまざまで、しかも政治、経済、外交、文化などジャンルも幅広いために総合力が問われています。
論述対策も重要です。

世界史

アジア地域の問題が出題されることが多くなっています。
300字程度で記述する問題もあります。

地理歴史

文学部と外国語学部では数学か地理歴史の選択となります。
基本的な問題を論述形式で答えていきます。

理系科目

数学

理系数学

試験時間150分。

数学Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ、A、Bから大問が5題出題されています。
問題の難易度が高いだけでなく、計算量も多く論述問題も出されています。
試験時間も合わせて考えなければいけないため、速く確実に問題を解く必要があります。

文系数学

試験時間90分。

試験範囲は数学Ⅰ、Ⅱ、A、Bとなっており、センター試験レベルの問題となっていますので、それほど難易度が高いわけではありません。
確実に高得点を取る必要がありますので、取りこぼしをしないことが重要です。

物理

試験時間は150分で「化学が必須」「物理か生物から選択」で2科目受験となります。

力学、電磁気、熱力学から出題が多く、どれも公式を覚えていて基礎だけできるというだけでは解けないレベルの問題となっています。

化学

試験時間は150分で「化学が必須」「物理か生物から選択」で2科目受験となります。

理論化学、無機化学、有機化学、高分子化合物それぞれから1題が出題されます。
ほとんどすべての問題で記述式となっており、確かな知識がなければ対応できないレベルとなっています。

生物

試験時間は150分で「化学が必須」「物理か生物から選択」で2科目受験となります。

記述で解答する字数が1200字に達することがあるため、知識があるだけでは対応できません。
論述問題になれていることと早く答えを書ききるというスピードが求められています。

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