【大学受験対策】上智大学の入試傾向と対策

オンライン予備校CLEAR受験ジムの大学受験コラムです。
こちらのコラムでは大学別の入試傾向と対策について記載をしています。

上智大学について

上智大学はキリスト教のカトリック系イエズス会が開設した日本で初めてのカトリック教会系の大学です。
世界中のイエズス会系の学校と提携を結んでいるという特徴があります。
その始まりは1913年、専門学校令によって設立されたもので、現在は9学部を備える総合大学となっています。

上智大学にはイエズス会系のカトリック信者である教員は多くいるものの、カトリック信者である、キリスト教信者であることは採用要件とはなっていません。
そのため、カトリック信者ではない教員や学生も多くいます。
神学部にはカトリック信者が多くいますが、神学部の生徒でなくても聖イグナチオ教会などで祈る行為は許可されています。

キャンパス所在地

四谷キャンパス

《学部》
神学部・文学部・総合人間科学部・法学部・経済学部・外国語学部・国際教養学部・総合グローバル学部・理工学部

《アクセス》
JR中央線、東京メトロ丸ノ内線・南北線「四ッ谷駅」から徒歩5分

目白聖母キャンパス

《学部》
総合人間科学部

《アクセス》
西武新宿線「下落合駅」徒歩8分
西武池袋線「椎名町駅」徒歩10分
JR「目白駅」徒歩15分

石神井キャンパス

《アクセス》
西武新宿線「武蔵関駅」徒歩10分

秦野キャンパス

《アクセス》
小田急線「秦野駅」からスクールバス10分

学部紹介

神学部

学科定員
40名

日本でここにしかないカトリック系の神学部です。
キリスト教の倫理観や文化、基本的な考え方などを学習することで、世界中の諸問題について思考できる価値観を身につけていきます。
1年次、2年次には旧約聖書、新約聖書などをベースにしてキリスト教の起こり、歴史、倫理観、哲学、などを学んでいきます。
同時に2年次からは3つの系列に分かれて学ぶこととなります。
・神学系
キリスト教教義学、教会史、司牧神学を学んでいきます。
・キリスト教倫理系
いのちの倫理と社会倫理を学んでいきます。
・キリスト教文化系
キリスト教の思想や芸術、聖書などについて学んでいきます。

文学部

学科定員
哲学60名
史学70名
国文60名
英文100名
ドイツ文50名
フランス文50名
新聞120名

合計510名定員

・哲学科
「自力で考え、表現し、他の人々と共に考える」力を身につけるために哲学思想や倫理、芸術文化などについて学びます。
・史学科
「アジア・日本史系」と「ヨーロッパ・アメリカ史系」という2つの分野に分かれた上で、さらに古代・中世・近世・近現代に細分化された専門分野を学んでいきます。
・国文学科
「国文学」「国語学」「漢文学」という3つの分野を学びながら、自分で研究テーマを決めて学びを深めていきます。
・英文学科
3つのコースに分かれて専門的な知識を学んでいくことで、異文化交渉をスムーズに行うことができる人材を育成しています。
・ドイツ文学科
ドイツ語、ドイツの文化、芸術を学ぶことでより知識を深めていきます。
・フランス文学科
フランス語、文学研究を進め、3年次以降は「フランス文学研究」「フランス語学研究」「フランス文化研究」の3つの系列から専門分野を学んでいきます。
・新聞学科
コミュニケーション論などを基礎から学び、メディア、ジャーナリズムなどを専門的に学んでいきます。

総合人間科学部

学科定員
教育60名
心理55名
社会60名
社会福祉60名
看護70名

合計305名定員。

総合人間科学部では、「ヒューマン・サイエンス(科学の知)」、実践としての「ポリシー・マネジメント(政策・運営の知)」と「ヒューマン・ケア(臨床の知)」を3つの柱として「人間尊厳の実現」に貢献できる人材を育てています。

そのために、専門分野はもちろん、幅広い分野が研究対象となっており、多くの分野に触れることで多角的な視野を持つ人材を育成することを目指しています。
多くの分野では1年次、2年次に基礎科目を手広く学び、3年次以降はゼミに所属して研究を深めて、4年次に卒論を制作するという流れになっています。
ゼミはどの学科でも少人数制のものとなっており、手厚く指導されます。

法学部

学科定員
法律160名
国際関係法100名
地球環境法70名

合計330名定員。

法律学科では民法、刑法、憲法などの基礎科目を学んでいき、同時に国際関係の問題や課題、環境問題などに関係する科目も設置されています。
1年次では法学入門、憲法、民法などの法律学の基礎を学び、2年次には刑法や債権法など段階的に専門性を高めていきます。

経済学部

学科定員
経済165名
経営165名

合計330名定員。

経済学科では1年次、2年次は基礎科目を学び、徐々に基本科目、専門科目と学ぶことで段階的に経済学を学んでいくことができるようになっています。
また、選択科目に経営学、法律学に関するものがありますので、それらを履修することも可能です。

経営学科では1年次に「経営学概論」を履修することで経営学の基礎を学んでいきます。
2年次からは専門科目を学ぶようになり、3年次からはゼミによって体系的な経営学の学習ができるようになっています。

外国語学部

学科定員
英語180名
ドイツ語60名
フランス語70名
イスパニオ語70名
ロシア語60名
ポルトガル語60名

合計500名定員。

外国語学部では二つ専攻を選ぶこととなります。
「第一主専攻」で、それぞれの学科に関する科目を学びます。
「第二主専攻」で、北米、ヨーロッパ、ラテンアメリカ、ロシア・ユーラシア、言語、アジア、中東・アフリカ、国際政治論、市民社会・国際協力論という9つのコースから1つを選び、専門性を高めていきます。
二つの専攻を組み合わせることで、地域の言語、文化などを総合的に学ぶことが可能となっています。

総合グローバル学部

学科定員
総合グローバル220名

「国際関係論」と「地域研究」を専門として学ぶこととなります。
「国際政治論」か「市民社会・国際協力論」のうちから1つ、「アジア研究」か「中東・アフリカ研究」のうちから1つといったように組み合わせることでグローバル社会に貢献していける人材を育てています。

理工学部

学科定員
物質生命理工125名
機能創造理工125名
情報理工130名

合計380名定員。

人間社会と環境支援を合わせた「理工融合教育」が行われている学部です。
理系の学部ではありますが、人文・社会科学との学際的な融合も行われており、理系と文系という垣根を超えた「複合知」を目指す教育が行われています。

国際教養学部

学科定員
国際教養186名

国際教養学部では比較文化コース(文学、哲学・宗教、美術史)、社会科学コース(文化人類学・社会学、歴史学、政治学)、国際経営・経済学コースという3つのコースが設置されており、広い知識を有する専門教育が行われます。
最大の特徴として、
・すべての授業が英語で行われる
・入学時期が4月と9月である
・入試選抜は書類選考のみ
ということがあります。

入試傾向と対策法について

文系科目

英語

難易度が高い上に配点も他の科目よりも高いために重要な教科となります。
単語や文法は基本的なものが多いのですが、とにかく単語数が膨大で、しかも設問も多いために速く正確に解く力が求められます。
過去問などを利用してその問題量と時間配分に慣れていきましょう。

国語

現代文は難易度や文章量はそれほど多くないものの難解なテーマが扱われることが多いので注意が必要です。
また、古文と漢文は難関私大の中でもトップクラスに難しいとされています。
古文の文法や古語などの知識に加えて、文章の理解力、読解力も問われるために総合力を鍛えておかなければいけません。

日本史

「資料・史料」の問題、文化や政治などの「テーマ史」が出題されるために、これらに慣れておく必要があります。
また、出題範囲が広いために苦手な時代やテーマを作らないようにしましょう。

世界史

近辺の私大の中でも最難関レベルとされています。
資料問題が多いだけでなく、難問奇問が頻繁に出題されており、点数を確保するのが困難です。
紛らわしい選択肢が多いため、「速く正しいものを判断する」ことが重要です。

理系科目

数学

問題量に対して試験時間が短いために時間配分がもっとも重要となります。
問題数が多いことに加えて計算問題、グラフの問題などの出題もあるので、過去問演習を行う際に「時間」にこだわって解いていきましょう。
また、理工学部では問題自体も難易度が高くなるので解く順番を考えて、優先する問題を速く判断することも必要です。

物理

全問が穴埋め記述形式という特徴的なものとなっています。
計算ミス、記述ミスがないように確実に点数をとっていくことが重要です。
公式を整理して、必要な公式をすぐに使えるようにしておきましょう。

化学

標準的なレベルで、幅広い分野からまんべんなく出題されるために基本的な勉強がもっとも効果的です。
基礎問題、基本問題を確実に正解させていきましょう。

生物

難易度が高くなっており問題の出し方も多種多様となっているので点数が取りにくくなっています。
正誤問題が多いので、どの分野についても正確な知識を持っていることが求められます。

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