【大学入試対策】早稲田大学の入試傾向と対策
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オンライン予備校CLEAR受験ジムの大学受験コラムです。
こちらのコラムでは大学別の入試傾向と対策について記載をしています。
キャンパス所在地
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早稲田キャンパス
《学部》
政治経済学部・法学部・教育学部・商学部・社会科学部・国際教養学部
《アクセス》
JR 山手線 高田馬場駅から徒歩20分
西武鉄道 西武新宿線 高田馬場駅から徒歩20分
東京メトロ 東西線 早稲田駅から徒歩5分
東京メトロ副都心線 西早稲田駅から徒歩17分
バス 学02 (学バス) 高田馬場駅 – 早大正門
東京さくらトラム(都電 荒川線) 早稲田駅から徒歩5分
戸山キャンパス
《学部》
文化構想学部・文学部
《アクセス》
JR山手線 高田馬場駅から徒歩20分
西武新宿線 高田馬場駅から徒歩20分
下鉄東京メトロ東西線 早稲田駅から徒歩3分
副都心線 西早稲田駅から徒歩12分
学バス 高田馬場駅 – 早大正門、馬場下町バス停
西早稲田キャンパス
《学部》
基幹理工学部・創造理工学部・先進理工学部
《アクセス》
JR山手線 高田馬場駅から徒歩15分
西武新宿線 高田馬場駅から徒歩15分
副都心線 西早稲田駅に直結
東西線 早稲田駅から徒歩22分
都バス 新宿駅西口 – 早稲田、早大理工前バス停
高田馬場駅 – 九段下、早大理工前バス停
喜久井町キャンパス
《学部》
理工学術院総合研究所
《アクセス》
JR山手線 高田馬場駅から徒歩25分
西武新宿線 高田馬場駅から徒歩25分
地下鉄東京メトロ東西線早稲田駅から徒歩5分
日本橋キャンパス
《学部》
社会人を対象とした「WASEDA NEO」
《アクセス》
JR東京駅新幹線口 徒歩5分
地下鉄東京メトロ日本橋駅に直結
所沢キャンパス
《学部》
人間科学部・スポーツ科学部
《アクセス》
西武線小手指駅から西武バス15分
東伏見キャンパス
《アクセス》
西武新宿線東伏見駅 徒歩1分
学部紹介
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政治経済学部
「早稲田の政経」と呼ばれる早稲田を代表する学部です。 政治家やジャーナリストを数多く輩出しており、授業のレベルが高いことでも知られています。
政治学科、経済学科、国際政治経済学科という3つの学科があります。
法学部
政治経済学部と同じく古い歴史のある学部です。
授業レベルが非常に高いことでも有名ですが、卒業後の進路としては法曹界にはあまり進まないという特徴もあります。
商学部
「公認会計士輩出数日本一」という看板を背負っているのが商学部です。
日本の私立大学最古の商学部でもあり、卒業には金融関係の仕事をする人が多くいます。
社会科学部
政治学、経済学、商学、哲学、文学、法学、自然科学など幅広く学問を学ぶことができる学部です。
それだけ幅広い分野を学ぶために就職先もさまざまな業種に分かれています。
教育学部
早稲田の教育学部は教育学部でありながら教職免許を取得する率が低いのが特徴です。
もちろん教員になる人も多いのですが、一般企業に就職する人も多くなっています。
国際教養学部
授業がほぼすべて英語で行われる学部でもあり、しかも1年間海外留学をすることが必須となっている学部です。
グローバルな人材を育て上げるという方針が徹底されており、そこで学んだ人たちは国際的な企業に就職することが多いのが特徴です。
文学部
第二外国語まで勉強しなければいけないのが特徴の学部で、卒業生には村上春樹氏などの多くの作家がいる学部でもあります。
文化構想学部
文学部の兄弟学部のような学部で、共通する講義も多くあります。ただ、さらに幅広い分野を勉強することになります。
理工学部
基幹理工では数学や機械工学、創造理工では建築や環境工学、先進理工では応用物理や生命医科学というそれぞれに特徴がはっきりしています。とにかく勉強、講義、実験が多く、忙しいのが特徴です。
人間科学部
人間環境科学・健康福祉科学・人間情報科学の3学科があり、総合的に人間を科学していくことが可能となっている学部です。
スポーツ科学部
人間科学部から独立してできた学部です。
コーチやトレーナーなどスポーツに携わる仕事につく人が多く、アスリートも多く在籍しています。
入試傾向と対策法について
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理系学部
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配点・時間
科目 | 配点 | 試験時間 | 備考 |
英語 | 120点 | 80分 | |
数学 | 120点 | 120分 | |
理科 | 60点×2教科 | 120分 ※2教科 | 創造理工のみ空間表現 配点:40点 試験時間:150分 |
年度によりますが、180点前後(創造理工は205)がボーダーラインになっています。7割得点を目指しましょう。
英語
試験時間は90分で配点は120点、試験全体の1/3を占めます。
大問5問でうち4問が長文で、とにかく読まなければいけない文章量が多いです。
残りの1問は語彙の問題ですが、この出題方式もほかの学校では見られない独特なものなので、過去問演習で慣れていきましょう。
長文読解
大問1は約600語の主文と約350語の副文が2つ、大問2は300語が1つ、大問3と4は300語が2つと、かなりの文章が出題されます。
速読やキーワードを拾うスキルは当然のこと、大問1のような文が複数ある問題の処理の方法も自分の中で確立させておく必要があります。
問題数も多く、英語で書かれた問題文もあるため、かなりの英語力を必要とします。
問題文のテーマは、社会や科学、数学関連であることが多いです。テーマを知った上で問題を解けるとかなりのアドバンテージになるため、社会論や科学技術についての知識を集めておくことも対策の一環になるでしょう。
また、全体的な難易度はとても高いですが、その中にいくつか簡単な問題が紛れています。もちろん、時間のかからない問題を素早く処理してから難しい問題に取り掛かるのが望ましいですが、問題の取捨選択に時間をかけては本末転倒です。
過去問演習の際には、最初に問題を全部見て、どのように問題を解いていくかの方針を決める訓練も行いましょう。
語彙問題
英文で書かれた単語の定義から単語を答える形式か、英文中の単語を答える形式のどちらかであることがほとんどです。
要求される語彙レベルはかなりのものですが、素早く、正確に解いていきましょう。
数学
簡潔な問題文なため、題意の取り間違いはしにくいといえますが、難問が揃っています。
答えを導く問題だけではなく、証明問題も多く出題されるので、自分の記述パターンを確立させておきましょう。
微分・積分が主なテーマになっている問題が多く出題されています。計算量もかなり多いので、高い計算力も不可欠です。
微分積分、特に積分は、パターンを知っていないと解けないものや、知っているだけでよいショートカットの技が多くあります。ほかの問題に時間を回すためにも、受験勉強でそのような裏技を見かけたら頭の片隅に置いておくこと、類似の問題に当たった時にその裏技を使いこなすことを意識して練習しましょう。
また、他とのバランスもありますが、7割取れれば合格ラインはクリアできます。
最初にすべての問題を見て、解きやすいものから解いていったり、どうしてもわからないものは捨てたりして、確実に7割を狙っていきましょう。
得意不得意はもちろん人によって異なるので、練習段階から自分で考えていく必要があるでしょう。
物理
マークシート式の大問が1つ、記述式の大問が2つの3題構成です。大問1つにかけられる時間は約20分なので、速さも重要な要素になります。
見たことないような装置と複雑な設定の問題がほとんどなため、問題文を一読しただけで正確に題意を理解する力が不可欠です。
また、ひとつの大問の中で時間や設定を変えていく形式の問題なので、前の問題と比べて変わる条件は何か、変わらない条件は何かを常に考えながら解いていきましょう。
変わらない条件についてはそれまでのメモも有効に使えるので、途中で求めた条件は丁寧にメモしておきましょう。
制限時間内では到底解き終わらないような問題も見られます。見ただけで回避するのが一番良いですが、時間を取られると思ったらすぐに引きましょう。時間をかけたからには、と躍起になるのは逆効果です。
化学
3つの大問で構成されていて、どの大問も理論・有機・無機が二つ以上入っていることが多いです。
特に大問1は他では全く見られないほどに特徴的なので、かなりの練習量が必要です。
総合問題の小問3つがひとかたまりになっていて、それが10個出題されます。その小問の中にもかなり複雑な計算問題が多く出題され、20分で処理できる量では到底ないので、捨てる問題を作るか、ほかの大問の時間を切り詰めるか、自分で戦略を立てる必要があります。
ほかの大問もかなり分量が多いので、とにかくスピードを意識した練習をしましょう。
基礎的な物質の名前や性質、反応する試薬の名前などの暗記問題には極力時間をかけたくないので、一瞬で思い出す訓練も欠かせません。
また、有機化学の問題は構造決定問題が多く出題されます。構造決定問題は、急げば急ぐほど条件を見失いがちなため、条件を忘れないためのメモの方法を確立しましょう。
どうしても1種類に特定できないときは、そのメモを見て、まだ使っていない条件に着目すると解けることが多いです。
【文系学部】
文系学部は主に政治経済学部を志望する受験生に向けて、入試概要とその対策を解説していきます。
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入試概要
早稲田大学政治経済学部は政治学科・経済学科・国際政治経済学科の三つの学科から構成されており、それぞれの学科の定員は政治学科が150人、経済学科が200人、国際政治経済学科が100人ですが、例年定員の1.5倍程度の合格者が出ています。
入試科目は国語、英語、歴史または数学(以下、選択科目)の計三科目で、試験時間は国英が90分、選択科目が60分となっています。配点は英語が90点、国語と選択科目が70点です。合格を狙うにあたって英語がキーとなることは言うまでもないでしょう。
入試対策
この章では科目ごとの具体的な分析と対策について解説していきます。文章中で紹介した問題集は最後にまとめてありますので、ぜひご覧ください。
国語
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国語は現代文二つと古典一つの計三つの大問から構成されています。基本はマーク式ですが、部分的に記述式が導入されているのが特徴です。
現代文は論説文の出題が中心で、小説の出題はほぼないものと考えてよいでしょう。出題されるテーマは日本政治論や経済論のような政治経済学部で学ぶテーマが多いため、日頃からニュースなどに関心を持ち、用語や思想などへの理解を深めておく必要があります。
出題形式はセンター試験のような内容一致問題に加え、本文中の適切な箇所に与えられた文章を補充する問題や40字程度の記述問題が出題されます。漢字そのものを答える問題こそ少ないですが、空所に入る熟語を選ぶ問題があるので、漢字の知識に加えて語彙力が必要とされます。
近代の文学史が出題されるのも早稲田政経の特徴ですが、非常に深い知識まで問われることがあるのでいっそ捨ててしまうのも手でしょう。
古典は一つの大問の中に古文と漢文が出題されるので、大問数は実質二つです。漢籍からの引用が含まれた古文が最初に出題され、次に引用元となった漢文が出題される形式となっています。
古文はかなり長い文章が出題されるため、過去問演習などで長い古文を読む訓練をすることが必要です。
出題形式は内容一致問題や傍線部の意味、動作の主語を答える問題に加え、指定された品詞の書き抜きや返り点をつけるなどの記述問題も出題されますので、古文・漢文の基礎は最低限身についていないとかなり厳しいでしょう。古典でも文学史が出題されますが、現代文同様、捨ててしまうのも手でしょう。
英語
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英語は長文三つ、会話文一つ、英作文一つの計四つの大問から構成されています。設問も含めて全て英語で書かれていることが特徴で、何を問われているのかを瞬時に把握するには慣れが必要です。90分という試験時間に対して読まねばならない量がかなり多く、シビアな時間管理が求められます。
長文問題は内容一致問題や文章及び単語の並び替えが主に出題されます。単語の並べ替えは与えられた単語を全て用いる場合と一つだけ用いない場合があるので、単語を並べ替える際はどちらの問題なのかに注意したほうがよいでしょう。どの文章も約1000語程度と非常に長いので、普段から英文を読む訓練を積んで読解のスピードを上げることが何よりも重要です。
環境問題や社会問題などのよくあるテーマに加えて政治や経済のテーマも出題されるので、現代文同様日頃から関心を深めておくとよいでしょう。
会話文では主に空欄補充や内容一致問題が出題されます。空欄補充では会話文に特有な表現も出題されるので、不安な方は『POWER STAGE』などの文法の問題集で会話表現を押さえておくことをおすすめします。短い会話の中で状況を把握しなければいけないため、登場人物の発言一つ一つを正しく解釈する読解力も必要です。
英作文では「日本の大学生は全員留学するべきだ」(2019年度)や「大企業や行政において女性管理職の占める割合の最低値を定める法律を作るべきだ」(2018年度)など、社会的に注目度の高いテーマについて自分の意見を書くことが求められます。模試などでよくある「○○語以内」という形式ではなく解答用紙の欄内に記述する方式なので語数の自由度は比較的高いですが、最低でも100語は書いたほうがよいでしょう。繰り返しになりますが、これも普段からニュースなどに関心を深め、自分の意見をしっかりと持つことが重要です。
世界史
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世界史は大問五つで構成されており、私立大学では珍しく記述式の問題が導入されていることが特徴です。全体を通して非常に難易度が高くなっており、特に史料を用いて答える問題では単純な暗記ではなく思考力が求められます。地図を用いた出題もあるので、ある程度の世界地理の知識が必要です。
具体的な問題の内容としては正誤問題や年代整序、空欄補充の問題が多く、特に年代整序は様々な年代について問われるので、年号の暗記よりもある時代における流れをつかむことを意識したほうがよいでしょう。史料問題は世界史ではあまり見ない形式で、しかも史料の肝心な部分が空欄にされているなどして非常に厄介です。断片的な要素から推理するのもありですが、史料問題には必ず出典も明記されているので、出典も参考にして考えることをおすすめします。
正誤問題はかなり難易度が高く、教科書はおろか参考書にも見かけないような深い内容が出題されることもしばしばありますが、選択肢全てがそのような内容であることは滅多にないので、消去法的に考えれば正解を導くことができます。
早稲田政経では論述問題も出題されますが、字数は多くとも140字程度、難易度も教科書レベルなので、国立大学の論述を対策している方はそちらの対策をしていれば十分でしょう。国立大学を受験しない方にはZ会の『段階式世界史論述のトレーニング』がおすすめです。この問題集は論述問題が字数別にまとまっているため、自分が対策したい字数の論述問題に集中的に取り組むことができます。
おすすめの参考書及び問題集は山川出版社の『詳説世界史研究』とZ会の『実力をつける世界史100題』です。
前者は山川出版社の教科書を拡大発展させた参考書で、後者は私立大学で出題されるような難易度の高い問題を収録した問題集です。この二冊を組み合わせることによって早稲田政経で出題される問題にも高いレベルで対応できます。
数学
図形、整数、数列の問題が頻出でかつ難易度が高いです。
図形問題は余白に図をかいて可視化すると全体を把握しやすく、出し方がわからない部分の正しい計算手段が見えてくることもあります。
整数問題は沼にはまりやすいです。どうしてもわからなければ一旦とばして、最後に余った時間で部分点を取りに行くやり方でも時間を無駄にするよりははるかにいいです。
数列は公式を使いこなすことはもちろん、自分で数列を予測する力も必要です。センター数学過去問なども有効利用して、自分の中の数列のパターンを増やしておきましょう。
全体的にレベルが高く、他大学なら理系数学として出題されてもおかしくないような難問もあります。
最初に全体を見て解けそうな問題から始める、などのテクニックはもちろん必要ですが、正確に問題を解く強靭な計算力も必要です。
数学で高得点をとるためには、理系数学の問題集に挑戦して数学力を養う必要があるでしょう。
紹介した参考書
英語
世界史
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