【大学入試対策】名古屋大学の入試傾向と対策

オンライン予備校CLEAR受験ジムの大学受験コラムです。
こちらのコラムでは大学別の入試傾向と対策について記載をしています。

名古屋大学について

中部地方を代表する国立大学である名古屋大学は「高得点者選抜」が行われている珍しい国立大学です。
センター試験(入試共通テスト)や大学での二次試験の成績で高得点だった場合、それだけで合否を判断するという選抜試験です。
そんな名古屋大学のキャンパスと学部を紹介していきたいと思います。

キャンパス所在地

東山キャンパス

《学部》
文学部、教育学部、法学部、経済学部、情報学部、農学部、理学部 、工学部

《アクセス》
地下鉄名城線 名古屋大学駅すぐ

鶴舞キャンパス

《学部》
医学部医学科

《アクセス》
JR中央本線 鶴舞駅 徒歩5分
地下鉄鶴舞線 鶴舞駅 徒歩5分

大幸キャンパス

《学部》
医学部保健学科

《アクセス》
地下鉄名城線 ナゴヤドーム前矢田駅 徒歩5分

学部紹介

文学部

学科定員
人文125名

・文芸言語学
・哲学倫理学
・歴史学、人類学
・環境行動学

という4つのコースがあり、さらにその中で21の専門分野に分かれています。

1年次は必修科目、基礎科目を中心に学び、2年次以降に専門分野に入っていきます。

教育学部

学科定員
人間発達科学65名

・教育学
・心理学

の2つの系統があり、教育学系統は生涯教育開発、学校教育情報、国際社会文化という3つのコースがあります。

心理学系統には心理社会行動、発達教育臨床という2つのコースがあります。

法学部

学科定員
法律、政治150名

2年次以上になるとインターンシップ制度を利用できるようになり、法律事務所や司法書士事務所などに行くことが可能となっています。

また、2019年度入学者からは「法曹コース」に登録することが可能となりました。
これは条件を満たすことで3年で卒業することが可能となるだけでなく、法科大学院の2年間のコースに進学することができるようになっています。

経済学部

学科定員
経済学科140名
経営学科65名

2年次から学科を選択することができるようになります。
ミクロ経済学、マクロ経済学、経済史学などを基礎としてさらに高度な知識を学んでいきます。
ゼミでは少人数制による卒業論文の指導が行われます。

情報学部

学科定員
自然情報38名
人間・社会情報38名
コンピューター科学59名

3年次になるとさらに学科の中で系統に分かれます。
自然情報では数理情報系統と複雑システム系統、人間・社会情報では社会情報系統と心理・認知科学系統、コンピューター科学では情報システム系統と知能システム系統とに分かれていきます。
学部の8割が男性となっています。

理学部

学科定員
数理55名
物理90名
化学50名
生命理50名
地球惑星科学25名

1年次では学科には分かれておらずに基礎科目や必修科目を学びます。
2年次になると学科に分かれて専門的な学問を行っていくことになります。
3年次の後半以降はそれぞれの研究室に属して卒業研究に向けて学んでいきます。

医学部

学科定員
107名
保健200名

1年次は東山キャンパスで基礎科目を徹底的に学びます。
2年次になると鶴舞キャンパスにも通うよりになり医学の専門科目を学ぶようになっていきます。
4年次からは臨床実習が始まります。

保健学科は看護、放射線技術、検査技術、理学療法、作業療法の5つの専攻に分かれています。

工学部

学科定員
化学生命工99名
物理工83名
マテリアル工110名
電気電子情報工118名
機械・航空宇宙工150名
エネルギー理工40名
環境土木・建築80名

それぞれの学科で専門的な知識を学びます。
9割ほどが男性となっています

農学部

学科定員
生命環境科学35名
資源生物科学55名
応用生命科学80名

座学だけではなく、農場などを利用して実践的な農学知識を学ぶことができるようになっています。
そのため「フィールド科学教育研究センター」を多く利用することになります。

入試傾向と対策法について

理系科目

名古屋大学は、オーソドックスな問題の出題が多いことが特徴です。一次:二次の配点はおおよそ1:2となっていて、合格最低点は例年60%~65%ほどです。
一次試験の配点が大きく、教科・試験難易度を問わず幅広い問題に対応する必要があります。

理系数学

制限時間150分・大問4問

頻出分野は微分積分・確率です。試験の最初に数学公式集が渡されることが大きな特徴ですが、名古屋大を受けるうえで必要な公式程度は完璧にして試験に臨むようにしましょう。

思考力を問われる問題が多く出題されます。時間に余裕があるので、自分がどのように考えてどういう計算をしてなぜその答えにたどり着いたか、という過程を正確に表現できるようにしましょう。論理に穴がないことはもちろんですが、採点者が答案を読んだときに自分の考えが伝わるような答案が重要です。

また、誘導問題が多いのも一つの特徴です。わからない問題を考えるときは、誘導があるかもしれないということを常に頭に入れておくと、それが問題解決のきっかけになるときがあります。名古屋大入試に限った話ではありませんが、誘導の可能性を頭に入れて、誘導にうまく乗るスキルも問題を解くうえで大事なものです。

極端な難問が少ない数学でいかに点を取るかが、理系入試の大きなポイントとなってくるでしょう。

文系数学

制限時間90分・大問3問

問題の難易度はそれほど高くありませんが、時間が少なく、正確な記述を要するために文系入試の明暗をわけ得る科目です。
また、理系数学と同じく、数学公式集が試験の最初に配布されます。

頻出分野は確率です。文系は確率が苦手な人が多いので、そこで点を取りきると大きなアドバンテージになるでしょう。

計算量が多い記述を完璧にこなすために、日ごろの演習から、論理的に穴のない記述をする練習をしておきましょう。数学の記述問題で点を取るためには、計算力だけではなく、自分の思考を解答に表現する技術も大切です。

また、大問が3問しかないため、苦手分野の問題が出て一問白紙で解答してしまうととても大きな失点になってしまいます。

受験勉強では数学は後回しになりがちですが、どの分野の問題が来てもある程度は対応できるように、幅広い基本知識を身に着けておきましょう。

物理

理科2科目(物理・化学・生物・地学から二つ)で制限時間150分、各250点満点です。

大問3問が出題されます。力学・電磁気・波動または熱力学の3題の出題が多いです。
時間に余裕があまりなく、問題の難易度差も大きいため、解答すべき基本的な問題はすべて解答するように心がけましょう。

また、名古屋大は試験に出てくる実験装置がとても複雑です。複雑な装置が試験に出てきたときに大切なのは、惑わされないことです。問うていることはもちろん高校物理なので、基本をしっかり固めて、それが装置にどのように影響を与えるかを正確に把握する力を身につけましょう。

各大問の後半にある応用的な問題は、難易度が非常に高いものも多いです。解答が出なくても自分の思考を書いて部分点を狙うことや、完全に行き詰った場合には諦めて次に進むことが大切です。自分の問題を解くスピードを模試や過去問で把握して、一問にどのくらい時間をかけるのか、自分なりの基準を見つけましょう。

化学

大問は5つで、理論・無機分野で3問、有機分野で2問出題されるのが最近の傾向です。

問題数が多く、基礎から応用まで幅広い問題が出題されるので、時間配分に気を付けて取れる問題からとっていきましょう。過去問などで自分なりの解く順番やパターンなどを固定化させるのも有効です。

また、化学は特に時間との戦いなので、計算問題も手早く処理することが大切です。計算方法を理解することはもちろん、素早く的確な立式・計算ができるように訓練を重ねておきましょう。

有機分野では、構造決定問題がほぼ毎年出題されています。構造決定問題に取り組む際に使う知識を網羅したうえで、物質の分類を的確にできるようにしておきましょう。問題集などで経験を積むことで、自分なりの問題の解き方を確立することも大切です。

生物

記述、実験考察、空欄補充、計算から構成されます。
難易度はやや高く、時間の制限もあるので時間をかけて答えられないということに注意です。

この中でも実験考察問題はレベルが高く、未知の現象に対して根拠となる部分を探して解答することがポイントになります。

論述部分は100字程度で答え、時間がかかる部分でもあります。

「実験考察問題→論述」という流れになるので、根拠を持って論理的に表現できるような対策が必要になります。

生物で頻出のテーマは遺伝子に関するものが比較的多く出題されています。

文系科目

英語

名古屋大学の英語は文系、理系共通であり、試験時間は105分です。

近年は標準的な難易度の問題が長文読解で2題、会話文で1題、英作文で1題の大問4題の構成になっています。

長文読解2題は論説文がテーマになることが多く、社会分野から科学分野、教育分野にいたるまで多岐にわたります。
全体的には新しい話題を取り上げることが多いのでニュースや新聞、科学雑誌等などから情報を集めておくことが必要になります。

長文読解は2題あるために得点源にできるかどうかが合否のポイントです。
設問は部分的な理解だけでは解けない問題が多いので、全体の内容の理解が必要になり、段落ごとに要旨をまとめる「パラグラフリーディング」に慣れていると有利になります。
長文問題の練習をする際には、段落ごとに要旨をまとめるようになれば、効率が良くなります。

英文和訳問題は長文読解の大問の中から出題されます。
英単語や熟語の意味を知っているだけでなく、国語的文法にも気をつけて不自然な訳ににならないようにしなくてはいけません。
英文を直訳して並べただけでは高得点は望めませんので、わかりやすく、読みやすい文章を心掛けましょう。

会話文は名古屋大学の形式に慣れていないと答えが出しにくくなります。
名古屋大学の過去問や旧センター試験の会話文の問題を解いて、会話文の形式に慣れておくことが必要になります。

空欄補充の問題は「文章」、「単語」、「記号」で答えるという問題が多くなっています。
問題が英文になっているのも特徴で、形式に対する慣れが必要です。

和文英訳、自由英作文は、もっとも点数が取りにくい問題であり、差がつきやすくなっています。
ポイントは「直訳しない」「わかりやすい表現に言い換える」ということになります。

日本語のまま直訳すると意味が通じにくい文章が多く、採点官に伝わりにくくなります。
単語を直訳するのではなく、わかりやすい単語や表現に言い換えて文章を作るという力が必要になります。

国語

文系学部が「現代文、古文、漢文」で105分
理系学部は「現代文」を45分
現代文の問題は文理共通となっています。

現代文

単純な漢字の問題から内容理解からの内容説明までと幅広い出題が特徴になります。
長い文章であるために「早く読む」、「正しく理解する」という力が必要になります。

文字制限がついた内容説明の問題が出題され、60~100字程度で的確に答えなければいけません。
読みにくいテーマの文章ではありませんが、分量が多いために日ごろから文章に慣れておくことが必要になります。

また、記述で文章を書くということにも慣れておくことも必要です。

古文

やや長めの文章になり、現代語訳を中心とした問題が1題と内容説明問題が2題出題されています。

選択肢や記号の解答形式ではなく、論述性が重視されています。

古語などの知識を問うという問題はありませんが、その知識を利用して答えるという問題があるために古典知識は必要となります。

漢文

センター試験よりも長い文章を読みます。

漢字の読み仮名、送り仮名、訓点などの基本知識を問う出題だけでなく、150字での内容説明をさせる問題が出題されています。

もともと漢文に関する知識があれば有利になります。
春秋戦国時代~秦、漢、三国のエピソードや故事成語の元になった話などを幅広く知識があれば、高得点を取れることがあるでしょう。

社会

社会は文学部でのみで実施されます。
試験時間は90分で世界史B、日本史B、地理Bの中から1科目を選択します。

世界史Bは大問が4題出題されており、中国史は頻出となっています。
それほど難易度は高くなく、基礎~標準のレベルです。

日本史Bでも同様に大問が4題出題されていますが、小問が多いのが特徴です。
難易度は標準的ですが、問題数が多いので早く正しい答えを書いていくことが必要になります。

また、歴史単語を覚えるだけでなく、歴史の流れが理解できているかどうかという問題が頻出のため、歴史の流れを整理して覚えておきましょう。

名古屋大学入試のまとめ

学部ごとに配点は微妙に異なりますが、一次と二次あわせて65%以上点を取れれば合格といっていいでしょう。

名古屋大学の入試は全体的に記述問題がカギを握ってきます。日々の演習で解答を照らし合わせて満足するのではなく、適切な記述ができているかにも気を配りましょう。

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