【大学受験対策】中央大学の入試傾向と対策

オンライン予備校CLEAR受験ジムの大学受験コラムです。
こちらのコラムでは大学別の入試傾向と対策について記載をしています。

中央大学について

もともとは英国法に関する教育機関として「英吉利法律学校」として設立されました。
その後、日本の近代化の波を受ける形で「東京法学院」「東京法学院大学」と名称を変更していき、1920年に大学令に基づいて「中央大学」となりました。

現在は「個人の自由の尊重と実証的・合理主義」という学風を打ち出しており、「質実剛健」を校是としています。
設立された当初から「実学教育」を重視しており、フィールドワークやインターンシップなどの体験的、実践的教育に力を入れていることでも有名です。
また、政界、財界、法曹界などに卒業生が非常に多く進出しているのも特徴と言えます。

キャンパス所在地

多摩キャンパス

《学部》
法学部・経済学部・商学部・文学部・総合政策学部・国際経営学部

《アクセス》
多摩モノレール「中央大学・明星大学駅」直結 徒歩0分
西武拝島線「玉川上水駅」
京王線「高幡不動駅」
京王相模原線「京王多摩センター駅」
JR中央線「立川駅」
京王動物園線「多摩動物公園駅」
小田急多摩線「小田急多摩センター駅」
京王動物園線『多摩動物公園駅』から徒歩約10分
京王相模原線『京王多摩センター駅』下車、バス(13番バス停)で約12分
小田急多摩線『小田急多摩センター駅』下車、バス(13番バス停)で約12分
JR中央線『豊田駅』下車、バス(南口のりば)で約15分

市ヶ谷キャンパス

《アクセス》
都営地下鉄新宿線「曙橋駅」(出口A3)徒歩約3分
都営地下鉄大江戸線「牛込柳町駅」(南東口)徒歩約10分
東京メトロ有楽町線・南北線「市ヶ谷駅」徒歩約13分
東京メトロ丸の内線「四谷三丁目駅」(出口4)徒歩約8分
JR中央・総武線「市ケ谷駅」徒歩約13分
JR中央・総武線「四ツ谷駅」(四ツ谷口)徒歩約13分

後楽園キャンパス

《学部》
理工学部

《アクセス》
東京メトロ丸ノ内線・南北線「後楽園駅」徒歩約5分
都営三田線・大江戸線「春日駅」徒歩約6分
JR中央・総武線「水道橋駅」徒歩約12分
JR中央・総武線「飯田橋駅」徒歩約17分

市ヶ谷田町キャンパス

《学部》
国際情報学部

《アクセス》
東京メトロ 南北線・有楽町線「市ヶ谷駅」(6番出口)正面
JR中央・総武線「市ヶ谷駅」(A1出口)徒歩約5分
都営地下鉄新宿線「市ヶ谷駅」(A1出口)徒歩約5分

学部紹介

法学部

学科定員
法律882名
国際企業関係法168名
政治389名

学部を通して一方的な座学ではなく、「ディスカッション主体のゼミ」「模擬裁判」「国家公務員によりリレー講義」など特色のある授業を展開することで「実践的教育」を行っています。

また、「みずから考える」ということを非常に重視しており、300もの講座の中から自分が必要な科目を選んで組み立てていきます。
さらに「国際」「行政」「NPO・NGO」「法務」という4つの分野で「アカデミック・インターンシップ」が開講されています。

法律学科では1年次から法律学の基礎と並行して少人数制でのゼミが開講されており、法職講座や公認会計士講座などと合わせて、将来に直結する教育が行われています。

国際企業関係法学科では国際的な企業活動に関連する法律知識、経済知識、文化や風土の理解などを学び、国際社会で通用する法律家を育てていきます。

政治学科では法律学、政治学、経済学などを基礎から学ぶとともに広い視野を持つことを意識して教育が行われていきます。
2年次以降は「公共政策」「地域創造」「国際政治」「メディア政治」の4つのコースに分かれ、それぞれで専門的な教育が行われていきます。

経済学部

学科定員
経済467名
経済情報システム180名
国際経済265名
公共・環境経済150名

すべての学科で経済入門、基礎マクロ経済学、基礎ミクロ経済学を学んだ上で、それぞれの専門科目に進むようなシステムとなっています。

経済学科では「経済総合クラスター」「ヒューマンエコノミークラスター」があり、現代の経済の構造、流れを理解、把握することで経済人として活躍できる人材を育成していきます。

経済情報システム学科では「企業経済クラスター」「経済情報クラスター」があり、経済と経済活動を支えている情報システムを学ぶことで、生産・流通・消費を総合的に学ぶことができます。
商社などの企業だけでなく、公認会計士などを目指す生徒も育てられています。

国際経済学科では「貿易・国際金融クラスター」「経済開発クラスター」があります。
日本国内の経済だけでなく、海外の経済および経済問題を学ぶことで国際的な問題、課題に対して考察できる力を身につけます。
同時に英語教育にも力を入れており、語学教育も多く受けることになります。

公共・環境経済学科では「公共クラスター」「環境クラスター」があります。世界の公共機関、NGO、NPOなどさまざまな組織の概要、運営、取り組みなどを知ることで理解を深めていきます。

商学部

学科定員
経営300名
会計300名
商業・貿易300名
金融120名

長い歴史の中で多くの「公認会計士」合格者を出してきた学部です。
資格取得などに非常に力を入れています。

経営学科では、1年次と2年次に経営学、情報技術に関する基礎科目を履修していきます。
3年次、4年次になると「管理論系」「情報論系」の科目群から専門知識を学び、現代社会の企業、組織の運営管理を本格的に学んでいきます。

会計学科では、1年次と2年次には会計の基礎、簿記などの基礎知識を学んでいきます。
3年次と4年次には「財務会計系」「管理会計系」などの科目群で会計情報の伝達や業績評価会計などの具体的な方法を学んでいきます。

商業・貿易学科ではビジネス、マーケティング、貿易、企画、販売戦略などの力を鍛えていきます。
1年次と2年次ではマーケティングの基礎や貿易システムについて学びます。
3年次と4年次では「流通・マーケティング」「国際貿易」といった科目群から貿易実務、物流、商品開発、販売戦略、ビジネス英語などの具体的な知識を深めていきます。

金融学科では1年次と2年次で金融、財務などについての基礎知識を学んでいきます。
3年次と4年次では「コーポレート・ファイナンス&インベストメント」「マネー&バンキング」といった科目群から資金運用、金融制度、保険などについて学んでいきます。

理工学部

学科定員
数学70名
物理70名
都市環境90名
精密機械工145名
電気電子情報通信工135名
応用化学145名
経営システム工115名
情報工100名
生命科学75名
人間総合理工75名

数学科では、数学に関連する知識や科目を基礎から学んでいきます。
基礎から理論まで段階的に学び、数学的思考を成長させることで教員、数学研究者を育成しています。

物理学科では力学、電磁気学などを基礎として学び、年次が進むにつれて宇宙物理学、高分子物理学、素粒子物理学などの専門性が高い科目を履修できるようになっていきます。

都市環境学科では、
・環境クリエーターコース
・都市プランナーコース
の2つのコースが用意されています。
自然、環境、材料などを生活空間に取り入れる手法や環境に配慮した都市デザインを行う手法を学んでいきます。

精密機械工学科では最先端技術、最先端科学に必要な精密機械の設計や生産に関する知識を学ぶことで、次代の技術者を育成しています。
細部にわたる精密機械からシステム全体を把握できるような視野の広さが求められています。

電気電子情報通信工学科では、電気、電子、情報通信に関する知識を総合的に学ぶことで、次代の技術者を育成していきます。
座学のみではなく、実習、実験、演習といった実践的教育が多いのが特徴です。

応用化学科では「物理化学系」「無機・分析化学系」「有機・生命化学系」「化学工学系」といった分野を広く学ぶことで、他の分野に対しても知識を応用できる力を身につけていきます。

経営システム工学科では企画、運営、販売などの企業活動をシステムからの観点で成長させていく技術を学んでいきます。

情報工学科では情報の蓄積、伝達、処理などの理論を学ぶためにハード、ソフトの両方の基礎や応用知識を学んでいきます。

生命科学科では、生命科学に関する基礎知識から応用知識までを学び、国際問題、社会問題を解決していく社会人を育成しています。

人間総合理工学科では、「人を知る・測る」「人と生活環境」「人の健康」「人と物質・エネルギー」の4つの領域を総合的に学ぶことで、「人間と自然の共生」「人間の心と体」についての理解を深めていきます。

文学部

学科定員
人文社会990名

13の専攻に分かれているものの、それぞれに強い制約はないので多くの科目を履修できるようになっています。
専攻は、
・国文学専攻
・英語文学文化専攻
・ドイツ語文学文化専攻
・フランス語文学文化専攻
・中国言語文化専攻
・日本史学専攻
・東洋史学専攻
・西洋史学専攻
・哲学専攻
・社会学専攻
・社会情報学専攻
・教育学専攻
・心理学専攻
となっており、それぞれを専門的に学びながらも他の専攻の科目を履修することができるので、幅広い学習を行うことができるようになっています。

総合政策学部

学科定員
政策科学150名
国際政策文化150名

どちらの学科でも外国語や法律学、経済学、文化、風土、科学など幅広い科目を学ぶことで高い応用力を鍛えていきます。
また、国際インターンシップや留学制度など海外へも積極的にアプローチする他、地域のイベントに参加したり地域問題に携わるなど実践的な教育にも大きく力を入れています。

政策科学学科では、特に政治学、法律学、経済学に力を入れており、社会問題を理解、把握した上でその解決に関わっていく人材育成を行っています。
また、国際政策文化学科の科目も履修することが可能です。

国際政策文化学科では、国際交流、文化、風土、宗教などについても深く学ぶことで国際的な社会問題などを解決していく人材を育成しています。

国際経営学部

学科定員
国際経営300名

2019年に新設された学部です。
経済学、経営学、語学などを深く学ぶことでグローバルなビジネスマンを育成しています。
国際社会の企業活動の柱となる「グローバルビジネスリーダー」の育成が学部の主目的となっています。
そのため、科目の7割以上は英語で講義が行われており、一般英語だけでなくビジネス英語の修得も行われます。

国際情報学部

学科定員
国際情報150名

こちらも2019年に新設された学部です。
「情報の仕組み」「情報の法学」「グローバル教養」という3つの内容について深く理解を深めていきます。
その上で、国際社会が抱えている問題や課題を「法律」「情報」の観点から分析していきます。

入試傾向と対策法について

文系科目

英語

中央大学の英語は試験時間が90分で大問数が8題、マーク式と記述式の併用となっています。
長文読解問題が3題出題され、それなりに文章量も多いためにここをどう攻略するかがポイントとなっていきます。
それぞれ「英文和訳」「空所補充」「内容理解」「内容真偽」などが出題されます。

また、文法や語彙に関する大問が4題出題されています。
こちらは2~3題は空所補充問題で、他が文法や語彙の正誤問題となっています。
高い語彙力と英文法の基礎の力が必要となっており、確実に点数をとることができなければ合計点を伸ばすことができません。

そして大問1題が英作文の問題となっています。
例年、和文英訳問題が出題されており、複文構造の英文を記述する必要があるため少しレベルは高めとなっています。

対策として、まず読解問題が3題あって、それぞれの分量も多いために時間配分の必要性が非常に高くなっています。
語彙や英文法から行って時間を調節するということにも慣れておきましょう。

また、英作文や英文和訳などがどの学部でも頻出となっていますので、書き慣れるということが重要です。
英作文などは自己採点が難しいため、先生などに添削をしてもらうことをおすすめします。

どの学部でも出題傾向が変わらないため、色々な学部の過去問をやり込むということも効果があります。
自分が受験する学部以外の問題も積極的に解いていきましょう。

国語

中央大学の国語は試験時間が60分で大問数は3題、マーク式と記述式の併用となっています。
特殊な形式ではなく、論説文が2題と古文が1題という一般的な形式です。

現代文は特に分量が多いということもなく、難問や奇問も出題されないので、確実に点数をとりたいところです。
古文も同じく標準レベルの問題となっていますので、基本的な古語や古典表現などを押さえておくことが重要です。

対策としては現代文はそれほど難しくはないものの、出題されるジャンルは幅広いものとなっています。
特定のジャンルだけではなく、色々なジャンルの問題に慣れておくことが重要です。

古文については基本的な知識がベースになった問題が多く出題されています。
古語、古典表現をしっかりと押さえた上で、標準レベルの問題をやり込んでおくと良いでしょう。
その際、中世から近現代まで幅広い時代の問題に慣れておくと対応しやすくなります。

日本史

中央大学の日本史は試験時間が60分、大問数は4題となっています。どの大問もマーク式と記述式の併用となっています。

特徴として「正誤問題が多い」ということがあり、それぞれの時代、人名、作品名などを正しく覚えているということが求められています。

また、どこかの特定の時代だけで問題が作られるのではなく、色々な時代にまたがってのテーマ史という形式で出題されることが多くなっています。
「政治史」「外交史」「文化史」など頻出のテーマ史については十分な対策が必要です。

記述問題は必須ですが、論述問題については年度によって出題されることとされないことがあります。
出題される場合は単純に用語の説明ではなく、その用語を使って論理的に説明することが求められています。
用語を覚える、文章でまとめる、添削してもらうという練習を何度も繰り返しておきましょう。

正誤問題が多いために過去問をやり込むのが大きな効果があります。

世界史

中央大学の世界史は試験時間が60分で大問数は3題、マーク式と記述式の併用となっています。

東洋史、西洋史からバランスよく出題されており、正誤問題、一問一答、記述問題が出題されます。
それぞれの問題は標準レベルとなっているため、難問は少ないのですが、正誤問題などは確かな知識が求められます。
記述問題も当然あいまいな覚え方では正確に答えることができないため、正しく確実に覚えているというところまでやりこんでおきましょう。

記述問題が掲載されている問題集や過去問をやり込むのが効果的です。

政治経済

政治経済は試験時間が60分で大問数は3題、マーク式と記述式の併用となっています。

標準レベルの問題が多くはなっているものの、中には専門的な知識が絡む問題や20~120字程度の論述問題も出題されるために全体的には難しい部類に入ります。

基本は標準レベルの問題が多くなっていますので、教科書レベルの問題を確実に答えられるようにしましょう。
特に日本の政治、憲法については頻出となっています。
用語を覚えるのはもちろんですが、それに関連する時事問題なども押さえておき、簡単に説明できるようにまとめておくことが重要です。

理系科目

数学

中央大学の数学は試験時間が60分、大問数は3題で記述式の解答となっています。

問題レベルは標準ですので、それほど苦労はしないかもしれませんが、「証明問題」が頻出となっているために対策が必要となります。

分野としては「三角関数」「確率」「微分積分」などの出題が多くなっており、幅広く出題されています。
証明問題は一から考えていると試験時間が足りなくなってしまう可能性があります。

公式や定理をしっかりと覚えておき、パターンとして答えられるようにまで仕上げておかなければいけません。
ここで時間がかかりすぎないように時間配分には注意しましょう。

化学

化学は試験時間が90分で大問数は4題となっています。解答はマーク式と記述式の併用となっています。

基本的な理論からの出題が多くなっていますが、「有機化学」「無機化学」からの出題もあるため、偏りなく学習しておく必要があります。

また、毎年「計算問題」「正誤問題」が出題されていることも特徴と言えます。
それぞれの問題が、しっかりと考えられた良問が多く、やや難問も混じったレベルとなっているため化学への全般的な対策が必要となります。
少しレベルが高いために過去問をやり込むのが効果的です。

物理

物理は試験時間が90分で大問数は3題となっています。解答はマーク式と記述式の併用となっていますが、論述問題や描図問題もあるので注意が必要です。

「力学」「電磁気」の問題は頻出で、「波動」「熱力学」からの問題も多く出ているため、バランスが取れた問題となっています。

前の設問の答えを使った誘導形式の問題が出題されるため、どこかで間違えてしまうとそれ以降の設問をすべて間違える可能性もあります。

分野としては「力学」「電磁気」はほぼ確実に出題されるためにまず押さえておきましょう。
問題レベルはそれほど高くありませんが、計算が絡むことも多いので丁寧に解いていくことが重要です。
描図や論述問題についてはしっかりと過去問をやり込んで対策をしておきましょう。

生物

生物は試験時間が90分で大問数は5題となっています。解答はマーク式と記述式の併用となっています。

問題レベルはそれほど高くなく、標準レベルの問題が多いのですが20~50字程度の論述問題が頻出となっているので対策が必要です。

光合成、神経回路、DNA、遺伝子、生態系など幅広い分野から出題されていますので、どの分野についても学習しておかなければいけません。
論述については短くまとめなければいけませんので、先生などに添削をしてもらって精度を上げておきましょう。

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